英語の並べ方(順番)がわからないのは、なぜ?
英語の並べ方がわからないのは、英語と日本語では言語の体系が大きく異なるからです。日本語と韓国語は言語の体系なので、言葉の順番がほぼ同じです。英語とフランス語は言語の体系が同じなので、英語とフランス語では言葉の順番がほぼ同じです。
この記事は、英語・英文の並べ方について説明しています。最も初歩的な英文の並べ方についてわかりやすく説明していますので、英語の順番がわからなくなってしまった人は、ぜひ最後まで読んで、英文の並べ方をしっかり身につけてください。
英語の順番がわからない? 英語の並べ方の基本を理解しよう
英語の並べ方は日本語とは違います。次の短い英文で並べ方の違いを確認してみましょう。
英語の順番は次の通りです。
この英文を、単語の順番通りに日本語にすると、次のようになります。
私は 好きです 犬
- I eat breakfast.
私は 食べます あさごはん
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英語は並べ方に厳しいことばです
英語と日本語の違いの一つに、並べ方に対する厳しさがあります。日本語は、言葉の並び順(語順と言います)に、あまり厳しくありません。
次の日本語の文章をみてください。
- 僕はまこちゃんにパーティーに来てって頼んだ。
この日本語の文章は、次のように並べ方を変えても意味が通じます。
- 僕はパーティーに来てってまこちゃんに頼んだ。
- まこちゃんに僕はパーティーに来てって頼んだ。
- まこちゃんにパーティーに来てって僕は頼んだ。
- パーティーに来てって僕はまこちゃんに頼んだ。
- パーティーに来てってまこちゃんに僕は頼んだ。
ところが、英語の場合は、並べ方がきびしく決まっています。
英文で並べ方のとおりに書くと、次の通りです。
- I asked Mako to come to the party.
僕は 頼んだ まこちゃんに 来てって パーティーに
英語では、この一通り以外の並べ方を受け付けません。この並べ方以外にすると英語の意味が通じなくなってしまうのです。
英語は並べ方で意味が通じるようにできている言葉です。
次の2つの英文は並べ方が違うだけで、意味が異なってしまいます。
I asked Mako to come to the party.
僕はまこちゃんにパーティーに来てって頼んだ。Mako asked me to come to the party.
まこちゃんは僕にパーティーに来てって頼んだ。
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英語の並べ方の基本 誰が どうする
英語の並べ方は、「誰が」「どうする」が基本です。「僕が 歩く」が基本になります。そこに色々な言葉がくっついて並べられていくことになります。
- 僕が 歩く。
I walk. - 僕が 歩く 公園を
I walk in the park. - 僕が 歩く 公園を ガールフレンドと
I walk in the park with my girlfriend.
英語の並べ方の基本 誰が どうする 何を
お伝えした通り、英語の並べ方は、「誰が」「どうする」が基本です。しかし、「誰が」「どうする」だけでは十分に意味が伝わらないこともあります。その場合は、「誰が」「どうする」「何を」と、付け足せば意味が伝わることがあります。たとえば次のような場合です。
- 僕は 食べた。
「何が(僕は)」「どうする(食べた)」で、話が終わってしまうと、「えっ?何を食べたの?」と聞きたくなります。次のように言えば、話が完結します。
- 僕は リンゴを 食べた。
これを英語にすると、英語の順番を使って、次のように並べます。
- 僕は 食べた リンゴを
- I ate an apple.
日本語では、次のことを言う場合、言葉の順番(語順)を変えることができます。
- 僕は 食べた リンゴを
- リンゴを 僕は 食べた
英語で同じことを言う場合、並べ方は一つです。
- 僕は 食べた リンゴを
- I ate an apple.
英語の順番がわからない理由
日本語と英語では並べ方が違うため、英語を使う時は、決められた順番通りに英語を並べる必要があります。日本語は「たべたよ、僕はリンゴを」という言葉の順番でも、意味が通じます。ところが英語では順番が意味を通じさせる唯一の方法なのです。そのため英語の順番は厳しく決められているのです。
英語の並べ順がわからない理由は、その英語の厳しく決められているルールを知らないからです。
ルール(規則)を知らずにピアノの鍵盤をたたいても、どこを叩けば「ド」の音がでるのかわかりません。それと同じように英語も並べる順番を知らなくては、並べ方はわからないままです。
英語の順番がわからない理由は、並べ方を知らないから
英語の並べ方の基本は、すでにお伝えしました。
「誰が」「どうする」が基本です。「誰が」「どうする」「何を」という言い方もあります。しかし、これだけでは話すことができる内容が限られてしまいます。
たとえば、「僕はパーティーに来てってまこちゃんに頼んだ。」という場合はどうでしょうか?
英語の並べ方では、次の順番に単語を並べます。
- I asked Mako to come to the party.
この英文を、英語の順番通りに日本語にしてみると、次のようになります。
- 僕は 頼んだ まこちゃんに 来てって パーティーに
英語では I asked Mako to come to the party. 以外の順番を受け付けません。
この順番は、次のように日本語で言い換えられます。
「誰が」「どうする」「誰に」「何を」「どこに」
英語の並べ方の基本に
「誰が」「どうする」「何を」がありました。
- 僕は 食べた リンゴを
- I ate an apple.
そこに、「誰に」という言葉が差し込まれて、「誰が」「どうする」「誰に」「何を」という順番になるのが、「僕は 頼んだ まこちゃんに 来てって」になります。
英語の並べ方の基本で紹介した「誰が どうする 何を」の変わり種として、「誰が」「どうする」「誰に」「何を」の順番になっています。
こうなると、英語の並べ方は、基本だけでなく何種類かの並べ方がある、ということになります。
「僕は」「頼んだ」「来てって」というだけでは、伝える意味が足りない場合があります。「まこちゃんに」頼んだと付け加えたい、「パーティーに」来てって付け加えたい、などです。
そのために、英文の中に、どこに新しく付け加えた「まこちゃんに」を置けばいいのか、考える必要があります。このように、基本の並べ方だけでなく、もっと付け加えたいことが出てきた場合があります。その時は、付け加える言葉を英文の中のどこに置くかを決めなくてはいけません。そのルールが英語でははっきり決まっています。
たとえば「まこちゃんに」を付け加えたい場合は、次の順番です。
- I asked Mako….
僕は 頼んだ まこちゃんに
これだけでは、何を頼んだのかわからないので「何を(来ることを)」を意味する言葉を付け足します。
- I asked Mako to come.
僕は 頼んだ まこちゃんに 来てって
さらに、どこに来るのか を伝えたい場合は、「どこに(パーティーに)」を付け足します。
- I asked Mako to come to the party.
僕は 頼んだ まこちゃんに 来てって パーティーに
このように、基本の並べ方から少し応用して、「誰が」「どうする」「誰に」「何を」の順番になっています。
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英語の順番がわからない 順番は型で覚える
ピアノの鍵盤をみて、どのキーを押せば「ド」の音がでるかというのは、「ド」の鍵盤がどれかを知らなければわかりません。
英語の順番も同じです。あてずっぽうに鍵盤を押しても「ド」の音がでないのと同じように、あてずっぽうに英語を並べても、順番がわからないならば、意味が通じる英文の並べ方にすることはできません。
先ほどの英文は、並べ方を知らなければ、自分で当てずっぽうに単語を並べても、意味が通じる英文にすることはできません。
- I asked Mako to come to the party.
僕は 頼んだ まこちゃんに 来てって パーティーに
英語は、上の英文の順場以外、受け付けないのです。
英語には決められた順番があり、その順番は覚えるしかありません。
「誕生日はいつですか?」という意味の英文を作るとき、当てずっぽうで知っている単語を並べても正しい英文にはできません。
しかし、英語の並べ方の基本 「誰が」「どうする」の例文として、「I walk.」を知っていれば、次の英文を間違えずに作ることができます。
- I walk.
- I run.
- I sleep.
- I walked.
- I ran.
- I slept.
- I walked in the park.
- I run for 30 minutes.
- I slept well.
同じように「誰が」「どうする」「何を」という並べ方を知っていれば、次のように英文をつくることができます。
- I ate an apple.
- I study English.
- I take a shower in the morning.
- I take a walk.
- I wrote a letter to my uncle.
- I watched a TV program.
「誰が」「どうする」「誰に」「何を」I asked Mako to come to the party. という並べ方を知っていれば、次の英文を作ることができます。
- I asked Mako to come.
- I called him to come here.
- I drove her home.
- I sent him a letter.
- I gave her a present for her birthday.
英語の順番は、このように決まっています。そのため、順番がわからないというのは、英語の順番を単に知らないからに他なりません。この順番は、「英語の型」として覚えます。そしてその型どおりに英語を並べればよいだけです。
型を覚えてしまえば、英語の順番がわからなくて悩むこともなくなります。難しいと感じる英語の順番を型を覚えてしまえば、あとはその型どおりに並べればよいだけです。例えば次のように一つの型を覚えれば、いくつもの英語を作ることができます。
例えば I asked Mako to 動詞 という型を覚えてしまえば、次の通り英文をつくることができます。
- I asked Mako to come.
- I asked Mako to come with me.
- I asked Mako to drink coffee with me.
- I asked Mako to study with me.
- I asked Mako to walk my dog.
- I asked Mako to have lunch together.
英語の並べ方がわからない まとめ
英語の並べ方がわからない方は、この記事をもう一度読み返すことをお勧めします。また、要点を書きにまとめましたので参考にしてください。
- 英語の並べ方(順番)がわからないのは、日本語と英語の言葉の順番が全く違うから。
- 英語は、言葉の並べ方(順番)に厳しい。並べ方を間違えると、意味が通じない。
- 英語の並べ方(順番)の基本は「誰が」「どうする」
- 英語の並べ方(順番)の基本の付け足し「誰が」「どうする」「何を」
- 英語の並べ方(順番)には基本以外にも種類がある。
- 英語の並べ方(順番)は、「型」で覚える。
- 英語の並べ方(順番)を型で覚えれば、間違わずに英文を作ることができる。
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