言いたいこと=>型にあてはめる!
英語を話すときに、ほとんどの人が、
まず日本語で言いたいことを思い浮かべ、
それを英語に訳して何とか英語を話す、
という方法をとると思います。
例えば、
「私だったら電話するけどね。」
と言い放つ時。
英語にするとき、どうしますか?
日本語は省略の多い言葉です。
特に日常的に使う日本語は、省略が多い。
それに比べて英語は、
「誰が」「どうする」「何を」をはっきりさせます。
ですから、先ほどの、
「私だったら電話するけどね。」を
英語にするのは、英語を学んでいる段階では
難しい~。
これを解決するには
1 瞬時に日本語の省略されている言葉を補う
たとえば、「私だったら電話するけどね。」であれば、
「私が あなたであったなら、 私は (彼に) 電話をする」と
言葉を補うことができます。
そして、
2 英語の順番に瞬時に並び替える。
英語は、先ほど書いたとおり、「誰が」「どうする」「何を」と
順番どおりに並べていきます。
そうすると、
「私が あなたであったなら、 私は (彼に) 電話をする」は、
「私が」「あなたであったなら」、「私は」「電話する」「彼に」という
語順が出来上がります。
この文は、前半「私が あなたであったなら」「私は (彼に) 電話をする」と
2つの文が一つになっていると考えます。
3 次に、こういう言い方の英語の「型」を瞬時に探します。
英語には英語の決まった言い方があり、この型に言葉を
あてはめていくと、ちゃんと文が作れるようになっています。
「私が あなたであったなら、 私は (彼に) 電話をする」は、
「もしAならば、私は Bするのになあ」という文の型です。
つまり、実際には、私はAではないわけです。
これは、If I were you, I would ~. という型が使えます。
日本語のくだけた言い方だと、
「私だったら~する。」という言い方です。
英語にすると、
「私だったら電話するけどね。」
If I were you, I would call him.
となります。
今は日本語を英語に直していく方法で
見ていきました。
大抵の学習者の方が英語で話す時、
日本語=>英語訳 をするからです。
しかし、「型」とその型に入れ込む「英語表現」が
自動化できると、日本語の補助は必要なくなります。
思ったこと=>日本語=>英語 から、
思ったこと => 英語の型にあてはめて話す
ということができるようになります。
そのためには、たくさんのインプット、そしてそれをアウトプットできるように自動化することです。
いっぺん型が使えるようになると、
その型を使って、いろんなことが
言えるようになります。
If I were you, I would ~. という型を
ちょっと練習してみましょう。
次のように言いたいのですが、英語にできますか?
私だったら電話するね。
私だったらハワイに行くね。
私だったらその車は買わないね
If I were you, I would call him.
If I were you, I would go to Hawaii.
If I were you, I wouldn’t buy the car.
これってもしかして・・・?
そうです、文法で仮定法過去って習ったの、覚えてますか?
大抵高校で習います。
習ったときは、
If + 主語+動詞過去形 , 主語+ would (should, could..)+原形不定詞
と教えてもらったと思います。
しかし、
If I were you, I would ~. と覚えてしまって、
この「型」に表現を当て込んだ
上の例文を3つも覚えてしまって、自動的に口から出てくるようにするほうが、
よほど効果的だと思いませんか?
「理屈」よりも「どうやって使うか」を覚えたほうが
手っ取り早いし、正確に記憶もできます。
仮定法過去ってどう作るんだっけ?
そんな疑問はなくなります。
頭の中から、
If I were you, I would call him. を引っ張りだせば
いいんですから。
日本語を勉強している英語圏やアジアの人に、
日本語を教える時に、
「事実でないことを表す仮定法表現」と教えるよりも、
「私だったら~するよ」って覚えなよ。
「私だったら、ハワイに行くよ。」
「私だったら、その車買わないよ。」
「私だったら、~だよ。」
~に好きな言葉をいれていいよって教えたほうが
分かりやすいのと同じです。