英語の並べ方を理解すれば、
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング
すべてが同じように上達していきます。
先週、韓国に行ってきました。
私は全く韓国語がわからないのですが、
付け焼刃で韓国語を少しかじってみました。
日本語と語順が同じで、しかも似ている単語も多い。
助詞を使うところも日本語に似ている、とのことで、
非常にとっつきやすいことを実感しました。
これならば、ある意味で、訳読式がそのまま通用するでしょう。
たった1週間の勉強でしたが、
基本文法の教科書に一通り目を通すことができ、
とても親近感がわきました。
ヨーロッパ言語の3倍くらいのスピードでどんどん学習していける気がします。
英語が難しいかどうか、という議論は、誰にとって、
という観点がないと不毛です。
私たち日本人にとって、英語は、日本語との距離が
最も遠い言語の一つであり、
そのため、難しい言語です。
逆に、英語に近い言語を話す人たち、
たとえばスエーデンの人たちにとっては
英語はマスターしやすい言語でしょう。
韓国語に接して気づいたのですが、
人間の思考と語順というのは、
非常に密接につながっていると感じました。
英語が何より難しいと感じしてしまうのは、その語順にあります。
紅茶が好き。と
I love tea.
英語をそのまま日本語にすれば、
「私は 好きです 紅茶」
「紅茶が好き」という思考回路には、
「私は 好きです 紅茶」はなかなか受け入れられないのです。
もっと長い話になると、一層日本語と離れていきます。
日本語では、
「タイガーウッズは、日曜の午後、居間で読書をしていた、
すると奥さんがドンドンとドアを叩いた。」
英語では、
「タイガーウッズは読書をしていた 居間で 日曜の午後、
そのとき 奥さんがドンドン叩いた ドアを」
ちなみに、英語にすると、
Tiger Woods was reading in the living room on Sunday afternoon,
when his wife banged on the door.
この語順の問題を克服できれば、
英語をあっさりと受け入れることができるようになります。
簡単に言えば、並べ方 ですね。
大げさに、「英語脳」とか「英語思考回路」などというものは
必要ないわけです。
もっとも、「英語脳」は比ゆ的な話で、
そんなものは脳の部位には初めからありませんからね。
「誰が」 「どうする」 「何を」 という順番がすんなり受け入れられると、
英語があなたの思考回路に近づいてくるでしょう。
そのためには、簡単な英語にたくさん触れてみることです。
なぜか、みなさん、難しい英語というか単語が好きなようですが、
いくら単語集で単語丸暗記しても、英語は上達しないのです。
日本語で簡単な文、たとえば「今日は仕事で大阪に行く予定があります」、
が作れない人が
「硬直」「懐柔」「無難」という単語だけ覚えても、
日本語しゃべれないのと同じですね。