英語を聞くのも難しいけど、話すのはもっと。。。
英語を話すのがニガテ、もし会議で話す機会が
あるなんてときはできるだけ逃げたい、、、
私たち日本人は、言わずともお互いに理解できる
という美意識を持っているので、言葉は少なめです。
インドの人たちと英語を話すと、いい加減だまってくれないかな、というくらい、ずーっと話し続けます。
たいてい、どうでも言いことを、独特の英語イントネーションで
ずーっと話すので、聞いていてウンザリしてしまうことも。
話しすぎても要点がはっきりせず問題ですが、
日本人のように全く話さないのも問題です。
話さないとホントにいないと同じようにみなされてしまいますので。
先週アメリカ人の友人と会食をしたのですが、日本で仕事をするとき、日本人スタッフとのコミュニケーションが難しいといいます。
彼は、日本在住10年、日本語も堪能ですが、それでも
文化の違いから、うまく伝わらず、また伝わってこないことも
多いと言います。
さて、そんなレベルじゃなくて、自分が言いたいことが英語では
言えないのだけどどうしたらいい? という人もいるでしょう。
言えない、という場合、大まかに言って次のことが問題になっています。
1)言いたいことに該当する英語表現が自分の中にない。
2)言いたいことに該当する英語表現が自分の中にあるけど、
どうやって引き出せばいいかわからない。
1)の言いたいことが自分の中にない場合は、その言い方を覚えるしかありません。
もちろん、必ずしも 頭の中で「ピカッ」と言いたいことが出てきても、
それにピッタリあう英語でなくてもかまわないのです。
英語と日本語は一対一で対応するわけではありませんから。
「環境問題」に対応する言葉が英語で浮かばない時は、それに準じる言葉
たとえば、「地球を汚す問題」「人間が住みにくくなる問題」というように
瞬間的に迂回路を作ることができます。
2)の言いたいことを引き出す方法がわからない、というのは、
英語上級者に多い悩みです。
たくさん英語を読んでインプットしたけど、アウトプットの練習をしてないので、
瞬時のアウトプットが必要な話すときに、英語が出てこないという問題。
「音読」すれば話せるようになると勘違いしている人に多い問題です。
「話す」というのは、あくまで自分の言葉で話すわけですので、目の前の英文を
なぞる音読とは違います。
自分の言い他ことを言う、それが話すということです。
ですから、話せるようになるには、そのための練習が必要になってきます。
そのための面白い練習方法をご紹介します。
漫画本を英語にしてみるのです。
たとえば4コマ漫画のサザエさん。
これを英語にしてみる。
まず、セリフを英語にする。
それから、4コマ漫画を英語で説明する。
「サザエさんがカツオを追っかけている、なぜならカツオが・・・」
というように、セリフや漫画のナレーションを英語でやってみるのです。
これは、慣れると面白いし、続けると、初級者の方でも英語が
口からでてくるようになります。
私は、英検2級レベルの中学生の人たちに、サザエさんや
流行ってる漫画「ワンピース」などを使ってどんどん英語で
言ってもらう練習をしたところ、みんなかなり英語を話すことに
抵抗がなくなり、流暢に英語が出てくるようになりました。
この練習は、そのまま英検準1級の2次対策にもなるので、好評でした。
続けるこつは、
「表現できないことは、簡単にできないかまず考える」
「それでもできないときは、和英などで調べる」
「言えないことが多い時は、あきらめる」
です。
よく、自分の作った英語があってるかどうか自信がない、
という人がいますが、心配要りません。
これは、英語のインプット量が増えてくれば次第に
修正されます。
つまり、英語をたくさんインプットすれば、頭の中に
たくさんの正しい英語が蓄積されるから、自分のアウトプット
する英語も質がよくなるのです。
さらに、こういったアウトプットを日課にすると、リーディングやリスニングする時の心構えが変わってきます。
英字新聞を読んできる人は大抵、読んで理解できる、ことを
目標にしていると思います。
ところが、アウトプットを続けていると、この表現は自分でも使いたい、
という能動的な姿勢になってくるのです。
リスニングにしても同じ。聞くことに精一杯だったのが、
自分もこの表現を話すときに使おう、という姿勢に変わって来ます。
手元に漫画本があったら、ぜひ試してください。
ちなみに、漫画だけでなく、テレビドラマでも同じことができます。
NHK朝の連ドラなどは、お勧めですよ。