英語の正しい勉強の方法を同時通訳者が簡潔にまとめてみた

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英語能力は英語に接している時間に比例する。

実も蓋もない話しですが、これが事実でしょう。

この記事では、英語を正しく勉強する方法を同時通訳者としての立場から紹介します。

 

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基礎からの積み上げが最も近道

ただやみくもに英語に触れるよりも、最初に初級文法を
知っておき、その上で、たくさん読み、聴き、書き、話すと
効率は高まります。

中学の問題集を日本語から英訳でき、さらに高校初級の文法でも
同じことができていれば、初級文法は大丈夫でしょう。
(英検2級の文法問題が満点とれるレベルになります。)

もし私がゼロから新しい言語を身につけるならば

次の方法をとります。

1 [文法]初級文法を理解する。
2 [作文]初級文法で使った文を 日本語から外国語に自分で作れるようにする。
3 [暗唱]2で自分で作った文と正解を比べ、なぜ間違ったかを理解したうえで、
正解を暗唱して覚える。覚えるときはネイティブの音声を使う。
4 [読む・聞く]グレイデッドリーダーのレベル1から読み始め、ドンドンレベルを上げていく。
同時に音声吹き込みのCDで音声も聞き、音読・シャドイングなどもする。
5 [話す・書く]読んだ内容や感想を自分の言葉で書く。その後で、書いた内容を見ずに、
同じ事を話してみる。
今日の出来事など、自分で言いたいことを言ったり書いたりしてみる。

つまり、たくさん読み、書き、話し、書く ということです。

これら4技能を分ける場合、「読む」「書く」という紙媒体系と
「聞く」「話す」という音声回路系に分けることが多いと思います。

しかし、能力という点から考えると、

「読む」「聞く」という受動的学習系と
「話す」「書く」という自発的学習系に分けるほうがよいでしょう。

「読む」「聞く」インプットと「話す」「書く」のアウトプット学習を並列でする

日本で一生懸命英語を勉強している人は、「読む」「聞く」という
受動的学習には時間をかけますが、「話す」「書く」という勉強は
あまりしません。
「話す」は音読、「書く」は筆写と勘違いしている人も多いようです。
音読(シャドイングも含め)、筆写も効果はありますが、受動的学習系の
範疇です

自発的な学習とは

これに対し、自発的学習は、自ら英文を頭の中で作成し、それを
書くまたは話すという作業が必要になります。

つまり、英文のクリエイターはあなた自身となります。

「今日これから雨降ると思う?」という問いに答えるには、
あなた自身があなた自身の言葉で答える必要があります。

「今日天気予報見てないからわからないけど、なんか降りそうな雰囲気だよね。」

と答えたとしたら、この答えた文は、あなた自身が作成した文でしょう。

話す、書くというのはこのように、あなた自身が作者となり、文を作る作業が伴います。

しかし、もし頭に入っている英語が空っぽであれば、英文を作り出すことはできません。
日本語で様々な話をしたり、書いたりできるのは、それだけ日本語のインプットをして
アタマに日本語がタップリ蓄積されていて、それを「話す」「書く」という作業を子供の頃から
しているからできることです。
つまり、「インプットされている日本語」を自分に最適な言葉として編集しアウトプットできるから
日本語を流暢に話し書くことができるのです。

小学校入りたての子どもの作文は稚拙です。

インプットしている日本語のレベルがまだ幼稚である上、それを上手に編集しアウトプットする
練習が足りないからです。
しかし、学年が上がるにつれ、話す内容も書く内容もレベルアップしていきます。
これは、インプットする日本語のレベルが上がっていくことと、それを編集しアウトプットする
練習をドンドン積み重ねているからでしょう。

私たちはすでに子どものように「自然に言語を習得する」ことはできません。
しかし、「自然に言語を習得する」部分を「理論的に文法を理解する」ことで
補えば、その後は、日本語が上達する小学生のように、「レベルを上げながらインプット」し、
それを「編集しアウトプット」することで、「読み」「書き」「話し」「書く」の技能を上げて
いくことはできる
でしょう。
小学校1年生で習うことから、ドンドンレベルを上げて「読み」「聞き」「話し」「書く」を
バランスよく向上させていけばよいのです。

どうしたら早く上達するか?

これに対する答えも、小学生を見ればわかります。
学校の勉強に熱心な子は、言語能力の上達も早いでしょう。
読書をたくさんし、理科の授業を聞いて理解し、社会科見学の
レポート文を書く、などを積極的にする子は、そうでない子に比べれば
日本語の能力は高くなるのは当然です。

つまり、大人の英語学習に置き換えれば
たくさん英語を読み、聞き、話し、書くことが上達の早道となります。

中学・高校で学ぶ英語の量は少なすぎる

では、なぜ中学高校で6年も習ったのに英語ができない?
実際に英語に触れている時間が少なすぎるからです。
例えば高校での授業が、訳読中心であれば、授業は日本語による
先生の説明が主体でしょう。1コマ50分の授業で読む英文はたった数行かも
しれません。
しかし、もし辞書を引きながらでも、自分で読めるレベルの英語本を
読むやり方ならば、50分で10ページ以上は読めるでしょう。
30コマ分の時間で300ページ以上読めることになります。

今までに英語で、何冊本を読んだか、何時間英語を聞いたか、
何ページ英語で文章を書いたか、何時間英語で話をしたか、を考えると、
6年間といえども、こなした英語の分量は僅かだったことがわかります。

裏を返せば、英語に触れる量を増やせば、もっとできるようになる
ということです。

まとめ

英語は楽しい、New York Timesで趣味の野球関連の記事を読み、
アメリカ公共放送のNPRでエマワトソンのインタビューを聞き、
英語で東京での生活のあれこれをブログに書き、英語ネイティブと一緒に仕事をする。

英語が使える生活ってとても豊かで楽しいですよ。

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