いちばーん、多い英語学習者の悩みは、
「やろうとは思うんですけど、なかなか時間が・・・」
今回は、なかなか始められない人の、
雪達磨式に英語力が伸びていく方法を
お伝えします。
英語習得の2つの柱
英語をマスターする方法は、スポーツに似ていると
英語を使う人は言う。
英語をマスターするには、幼少時に英語圏に
住むのが一番と、帰国子女は言う。
英語をマスターするには、地道な試験勉強が
一番と、TOEIC高得点者は言う。
この3通りの意見には、2つ英語習得の柱が
隠されている。
最初の答え、英語習得はスポーツに似ているというのが
2つの柱を両方とも含んだ答。
2つの柱とは、「知識」と「実践」。
言い換えると「学んで知るもの」と「訓練で身につけるもの」。
学校の英語は「知識」。
単語を5千語覚えましょう。
仮定法過去は、こうなっています、など。
「実践」は、数をこなすこと。
リスニングで大量に聞きこなす。
自分の言いたいことを、1日10分言い続ける。
A4ノートに、3ページ分、ぎっしり英語を毎日書く。
帰国子女の方法は、この実践を重視した方法。
彼(女)らは、まだ臨界期前であれば、生成文法を
活用して、人間に備わった文法能力を英語習得に
使うことができる。なので、文法を体系だって学ばずに
実践の中から、自分で体系を創っていくことができる。
しかし、私たち大人は、帰国子女の方法だけでは
うまく英語をマスターできない。
なぜなら、すでに臨界期をすぎていて、聞き流すだけなど、
受け身の方法だけで語学を習得できる能力を失っているからだ。
ロシア人と、面と向かって何百時間話を聞いて、徐々にわかってくる
ことは、「こんにちは」「私はロシア人です」くらいだろう。
ところが、理屈を知ってしまえば、30時間で簡単な文章を読んだり
書いたり、基本日常会話くらいはできるくらいになる。
(英語でいえば、英検5、4級くらい。大体中学2年くらいの英語)。
理屈をしって、数をかける。
これが、最も理想的な語学習得方法だろう。
あなたもそうかもしれないが、理屈は知ってるけど、数をかけてない、
というのが日本人英語できない病の原因だと思う。
イチローがいくら理論に長けていても、バット振んなきゃ、ヒットでないです。
北島がいくら平泳ぎ早くても、泳がなきゃ、速くならないです。
トップのぎりぎりのところで、もう実践でぎりぎりのとろろで勝負していて、
これ以上どうにもならない、だから「スピード」着るんです。
英語習得は、万人にできる方法なので、
簡単な見本構文をアタマに入れて、実践でそれを磨けば、できるようになります。
英会話学校に行かなくても、独学でできる。
実践がなかなかできない人は、いきなり毎日2時間勉強するぞ、って
やるからできない。
まず、1日1文だけやる。
I turned back around and scanned the desk.
できそうだと思ったら、1日2文に増やす。
次もできそうだと思ったら、1日3文に・・・
徐々に増やしていくと、いつしか、1日20文もへっちゃらになる。
1日20文暗誦したって、行き帰りの電車の中でできてしまう。
これだけで、年7千文になる。
7千分の英文がぎっしりアタマに入っていると、英語が熟成し、
自分で英語が組み立てられるようになる。これが話すことの始まり。
英語本を読むのでも、リスニングでも同じ。
英語本を1日1ページだけ読む。
余裕でできそうなら、次の日は2ページにしてみる。
こうやって、徐々に増やしていくと、その間に、自分のキャパシティも
あがってくる。だから、雪達磨式に 歯車がいい方向に回転していく。
そして、とまらなくなる。もう、黙っていても1日20文暗誦してしまう
自分がいるようになります。
1年続けたら、英語力がぐんと上がるから、
もうもったいなくて一生やめないですよ。