英語を理解し、自分の言葉で書き、話す力

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今号では、英語を理解して、自分の言葉で書き、話せるように
なるまでの仕組みについて、お伝えします。

どこかの国にいれば、自然とその国で使っている言葉を使えるようになる。
習得の程度の差こそあれ、大まかに言語はこのように習得できる。

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では、どうやったら英語を早くそして確実に習得できるだろうか?

どこの国の言葉でも、次のステップを踏めば、語学は習得できる。

目で認識(リーディング)
耳で聞く          =>  認知=>理解

まずは、理解。
言葉を理解するには、目か耳のどちらかを使う。
これにより、文字か音がインプットされる。

インプットされた文字、音が、サルの鳴き声だと理解はできない。
インプットされた文字、音が、あらかじめ知っている言葉と
合致した時に、初めて理解が生まれる。

理解の繰り返し => 記憶に貯蔵

理解したものが、何度も繰り返しインプットされると
それが 記憶に残る。
“How are you?”は何度も繰り返されているので、
記憶に残っている。

一方、たとえば I found it difficult ~ . については、
初級者は何度も触れる経験をしていないから、記憶には残っていない。

そのため、このフレーズに出会っても、理解できない。

先ほどの、目、耳からのインプットは、この記憶された英語と
合致することで、理解される。

英語の音
英語の文字  =< 合致(理解)  >= あなたに記憶されている英語

そのため、記憶貯蔵が増えることが、いろんな英語音、いろんな英語に
対応するために必要となる。

次に、英語のクリエイト。

あなたの記憶したもは、単語ベース、パーツ単位、文単位で記憶に残っている。

自ら発信(書く、話す)ためには、この記憶のある英語を自分で組み立てなくてはならない。
組み立てる時に必要なのが、構文の知識だ。

構文の知識がないと、単語を知っていても、どのような順番に並べればいいのか
わからない。

具体的には、
オバマ大統領は、融資を見直す住宅所得者が増えていることに言及した。

これを英語にするときに、
単語だけ知っていてもできない。
たとえば、

President Obama
finance
homeowners
morgages
cite

これだけ知っていても英語を書けないし、話せない。

組み立てるには構文の知識が必要になる。

先ほどの日本語を 英語調日本語にするとこうなる。

オバマ大統領は言及した。 増えいてる住宅取得者について 彼らは探している 融資の見直すことを

President Obama cited the increasing number of homeowners seeking to refinance their mortgages

この組み立てたものを、書くのがライティングで、話すのがスピーキングだ。

一つ注意が必要なのは、スピーキングの際は、スピードが必要になり、これはネイティブでもいきなり難しい文章を口にすることが
できないことを見ればわかる。
(日本語でも、新聞の社説みたいな文章を話せ、と言われてもできないのと同じ。)
そのため、スピーキングは常套句、つまり決まり文句が多く使われる。

頭で組み立てる必要がなく、出来合いの決まり文句を使えばそれなりに話せるからだ。
(こういった決まり文句は、Lexical Phrasesといわれ、会話の8割を占めると言われる。)

これが英語(ことば)を理解し、発信するまでの流れになる。

この中で、自分が弱いと思う箇所を集中して取り組めば英語は上達する。

たとえば、大学受験を一生懸命やっていたAさん(会社員)の例を見てみよう。
Aさんは、地方国立大出身で、英語とは遠ざかっているものの、大学受験で
培った、英語を読む力は持っている。

また、大学受験で英語に触れていたため潜在的に英語の構文も理解している。

Aさんのケースは、会社でこれから英語を使う場合にもっともすぐに対応できる
ケースだ。
なおざりになっている、英語リーディングを再びはじめ、それから英語を組み立てる(クリエイト)する
ことを始めればいい。

クリエイトのためには、時間節約のため、読み物のリーディングを自分なりに自分の言葉で置き換える
練習(パラフレーズ)をするとよい。

たとえば、まず、新聞など次のような文は読みこなせるようにする。

An increasing number of economists are now voicing optimism
about the U.S. economy, believing that it may be turning the corner
from what has been the deepest recession since the second world war.

次に、上記の英語を自分なりの英語で書き換えてみる。

Many economists predict that the economy would recover from the bottom.

中学英語は読めばわかるが、高校英語は全くダメ、TOEIC400点のBさんの場合は、
まず、理解に集中することをお勧めする。
理解を通して、構文が頭に入ってくる。
できれば、同じ文を何度も繰り返し 暗誦してしまうのがよい。
そうすれば、単語レベルでなく、構文の知識まで、記憶にたまっていく。
ここから始めれば、英語上達は早い。

もう一度 英語理解から発信までのステップをまとめると次のようになる。

読む、聞く=>理解する=>記憶にたまる =>記憶にあるパーツを組み立てる=>話す、書く

この流れに沿っていれば、英語はできるようになっていく。

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