英語で英語が吸収できるようになってくると、英語は学習というよりも、楽しみに なってくる。
言葉が違うだけで、日本語でやってることをそのまま英語でやる方が、世界は広がる
からだ。
たとえば、映画を見ていて、出てきたフレーズは、そのまま実践で使うことができる ようになる。
その使い方も、辞書なんかで覚えた単語よりも、実践で言葉の感覚をつかみながら使うことができる。
先日DVDで「フレンズ」をみていたら、次のような場面があった。
パーティで、2人で会話をしている男のうちの一人(ロス)が、レイチェル(ロスの
恋人)の父親に酒を持ってくる場面だ。
ロスが”I’ll be back in ten seconds with your Scotch on the rocks in a
glass”.
「あなたのスコッチウイスキーをすぐに持ってきますからね。」というと、
レイチェルの父親は、”neat!”と返事をした。
それに対し、”Cool!”とロス。
“違う違う、neat as in no rocks” とレイチェルの父親。
ロスは、neat という意味を取り違えていたのだが、ここでの意味はレイチェルの父 親が説明するとおり、「ストレートのスコッチ」だ。
口語表現だが、”neat”には、”ウイスキーなどをストレートで”という意味がある。
さらに、今度は、レイチェルの母親が、ストレートのスコッチを持っているロスをみ
て、
「まあ、Scotch neat ね。私の主人と同じ趣味よ」という会話をする。
これで、頭の中には、neat = Scotch のストレート という意味が自然にインプット
される。
そして、こういう風にインプットされたフレーズは、必ず使ってみたくなるのだ。
私は、ネイティブの友人などと赤坂などの外人バーなどに行くと、最近「Scotch
neat」というのが、多くなり、先日飛行機の中でも「Scotch neat」とスチュワーデ
スに頼んでみた。 そんなこと言う変な日本人は他にいないから、それからこのス
チュワーデスと暇なときに会話が弾む。
(でも、私はホントはあまり酒が飲めないのだけど・・)
こうやって、いくつか仕入れたフレーズは、機会あるごとに使ってみる。
映画を見てると、こういう楽しいフレーズがたくさんでてくるし、アタマにドンドン 入ってくる。
はいってきたら、これは使えそうだな、というのは、ポケットにしまっておいて、ネ
イティブとの会話のときに試しに使ってみる。
試しに使ってみると、「おお、これは結構つかえるぞ」とか「このフレーズは、親し
き仲にも礼儀ありだな。くだけすぎた表現みたいだからフォーマルな会議ではやめて
おこう」とか、その語感まで、実践で身についてしまうのだ。
辞書ナシで英語が英語のままドンドン入ってくる。そして、試しに使ってみたくて、 ワクワクしてしまう。
こんなふうに楽しんでると、あなたにも使える英語がドンドンたまってきますよ。