英語達人は みな本物の英語力を「リーディング」で 身につけていた!

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“Where is your mom?”
“She is in the ice cream shop.”

広尾のサーティワン アイスクリーム ショップの前での会話。

東京では、ネイティブの会話があちこち聞かれるようになって
ちょっと聞き耳を立てていると、面白い英語が飛び込んでくる
こともある。

こういった英語が聞き取れるようになるには、やはりたくさん
リスニングをしなくてはならない・・・

そう、リスニングをたくさんする。しかし、それと同じくらいに
いや、それ以上にぜひリーディングをしていただきたい。

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リーディングこそ最終的に、英語の質をグングンあげる最も素晴らしい道具だからだ。

 

日本語でも同じだろうが、自分が獲得する新しい語彙や
言い回しは、大人のレベルになるとリスニングでなく
リーディングになる。

とくに、ビジネスで使う言い回し、教養ある言い回しは
リーディングから吸収していく。

日本語でもなかなか、「急いでやってきて 食卓についた。」とか
「彼の気持ちは昂(たか)ぶっていた。」など、口頭ではなかなか
使わない。

まして、「煌々(こうこう)たる灯り」などは、口頭でもつかわない、
文章の世界の言葉だろう。

ネイティブが、一目置くのは、「おっ、こいつは英語が話せる」と
いうレベルでなく、「おっ、こいつはかなりの教養を身につけて
いる上、それを英語で表現できる」という人だ。

これは、日本人がネイティブを評価する場合にも変わらない様に思う。

流暢に話すけど、「それはすごいじゃん。」などと話す欧米人よりも、
多少流暢さに欠けても、自分の言いたいことを適切な表現を使って話す人のほうが、
教養ある欧米人だと思うし、また、信頼もできるのではないだろうか。

そういった万国共通の教養を身につける最良の方法は
リーディングだろう。

しかも、英語リーディングの場合、それが、自分の知識となり
言葉となるほうが望ましいので、ぜひ、ネイティブのように
読める方法を身につけてほしい。

それは、難しいことでなく、ネイティブと同じ語順で読み、日本語に訳すのでなく、英語のリズム、文体を吸収することだ。

 

最初は難しいと思うかもしれないが、慣れてくると、
必ずできるようになる。
入口として、

*英文の頭から読んでいく。
*できるだけ日本語に訳さない。

の2つを心がけると、徐々にできるようになってくる。
慣れてくると、ほとんど日本語に訳さずに読んでいる自分に
気づく。語彙も読むことで伸びていく。

そうすると、英語調の表現というのがわかってくる。
たとえば、

I found my friend trying to convince his mother
that he should be free to walk around.

この英語、目で追いながら、最後まで読んで、
それで意味がつかめただろうか?

あなたは、もしかしたら、最初読むときに、意味など考えず、ただ字面を追っていただけではないだろうか?

 

そして、2回目に意味を取るために、日本語に訳すという
方法をとっていないだろうか。

そのような読み方では、英語の感覚と全く違ってきてしまう。

しかし、文頭から、
I found  (英語で理解) なるほど、何を? my friend を
で、my friend がどうしたの?
trying to convince his mother なるほど、
どういう風にconvince?
that he should be free to walk around.

というように、英語の順に意味を取っていくことで、
初めて英語を読んでいることになる。
ぜひ、この読み方を身につけていただきたい。

アメリカの小学校では、「読む」ことに非常に力を入れている。

 

英語を使うプロ(同時通訳など)も、毎朝の英字新聞の音読を
欠かさないという人が多いそうだ。

故宮澤喜一 元首相は、当時のアメリカ副大統領から、
「私の英語よりうまい」と言われたほどの英語達人だが、
日経新聞掲載の私の履歴書で、
「カーライル(英国の作家)の本を 何度も繰り返し読み、
しまいには殆ど覚えてしまっていた。」と書いている。

戦後 GHQとの交渉にあたった白洲 次郎は、
GHQのホイットニー民政局長に、「あなたの英語は素晴らしい」
と褒め称えられた。

彼は即座に、「あなたの英語も、もう少し勉強なされば一流に
なれますよ」と、切り返したといわれている。

白洲 が所有していた あの分厚いブリタニカ百科事典(英語版)
29巻は、みなボロボロになるまで使い込まれていた。

英文解釈とか、これを日本語に訳しなさい、というレベルでの
リーディングしか してこなかった方には、ピンとこないかもしれない。

しかし、本物のリーディングは、血となり肉となり、
あなたに一流の英語力をもたらすことは間違いない。

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