単語の丸暗記は価値があるか?
白状すると、学生時代、何度も単語集を買った。
そして、何度も挫折した。最後までやり遂げた単語集は
1冊もない。
単語集を丸暗記するのと、電話帳を丸暗記するのとどっちが苦痛か?
こんなことを考えながら単語帳を見ていたんだから覚えられるはずがない。
さらに言えば、単語を覚えても、全く実用ではなかった。
歴史の年号だと、その年号がそのまま答えになる。
だから ある意味、努力が報われた。
けれども、単語がたとえ長文の中にでてきても、意味が取れない。
単語帳の意味をあてはめても、文章全体の意味が取れない。
こんな方法じゃあダメだと思い、やり方をガラッと変えた。
そして、これが私の語彙力を伸ばしてくれた。
イラストを書くと単語を覚える
やり方は簡単。
まず、読み物を一つのジャンルに絞る。
その期間(たとえば1ヶ月)は、その読み物しか読まない。
たとえば、新聞を選んだら、新聞だけ。
アガサクリスティの小説なら、その小説だけ。
これは、同じジャンルの語彙は、かなり固まっているからだ。
たとえば、アガサクリスティの小説を読む。
最初の50ページは、丁寧に単語を調べる。
そうすると、残りの200ページは、単語を調べなくても
スラスラっと読めていける。
一人の作家の頭の中にある単語で、使う単語って結構
偏っているんですね。だから、調べた単語は、残りの
200ページに何度も、ホントに何度も出てくる。
それから最初の50ページで調べた単語は、本に書き込む。
書き込むのは、意味(eigoでも日本語でもOK)、それからイラスト、
時間があったら、英英辞典の例文も。
この3つを書き込む。
特にイラストはお勧め。自分なりの汚いイラストを描いた。
たとえば、”a plump woman”とでてきたら、
そのページに、太ったおばさんのイラストを書く。
そして、「でぶっちょ」と書き添える。
これで、一発で覚えられた。そのでぶっちょおばさんは、
そのあと、何度も登場するから、しっかり記憶に残った。
再び単語に出くわして、まだ覚えてないときも、
「あ、あの辺に書き込みしたな、確か」と
前のページをペラペラめくると、ちゃんと書いてある。
そこで、p13と書いておく。13ページにこの単語について
書いたよというしるし。
1回読み終えたら、また最初から読み直す。
2回目は、1回目の半分のスピードで読める。
3回目は、2回目の半分(1回目の4分の一)のスピードで読める。
これを繰り返し、同じ本を5回くらい読むと単語だけでなく、文章で
頭に残るから、
結局これが私にとって 英語力全般の強化法になった。
こんなやり方だから、単語帳も作らない。
しいて言えば、本が単語帳代わり。
効果ばかりか、効率もものすごくいい。
最初から本を汚く書き込んでいくのが目的だから
きれいな単語帳を作る手間が省ける。
もちろん、洋書はボロボロになる。満足感 大!