受験の時の英語の英文や英字新聞の英語など、
自分の知らない単語や構文がたくさん出て来る英語に
ウンサリしている人も多い。
でも、自分よりも格上の英語をこなして、それらを自分の英語に取り入れてしまうことができる方法がある。
まず、次の英語を見てほしい。
Through all the ages man has believed in an invisible power,
through which and by which all things have been created
and are continually being re-created.
We may personalize this power and call it God,
or we may think of it as the essence or spirit,
which permeates all things, but in either case the effect
is the same.
これ、なんのこっちゃ、というくらい「意味わかんない」状態に
なってしまうかもしれない。
これは、ビルゲイツがハーバード大図書館で見つけ、
この本に書いてあることを実践したことでビジネスで
成功したとうわさされる本の一節だ。
本の題名は、The Master Key System
翻訳本も出版されている。
これがスラスラ読めない段階でも、次の方法なら読めるようになる。
まず、日本語を読んでしまう。
そうすると、内容理解ができるので、ゼロから
英語を読むという負担がなくなる。
「長い歴史を通じて、人類は見えない力を信じてきた。
それは、すべての物事が作り出され、そしてずっと
作り出され続けるという力でもある。」
次に、日本語と対応するように英語を読んでいく。
具体的には下記のようにする。
長い歴史を通して、
Through all the ages
人類は見えない力を信じてきた。
man has believed in an invisible power,
すべての物事が作り出され、
through which and by which all things have been created
そしてずっと作り出され続けるという
and are continually being re-created.
あるまとまった英文をこの方法で読んでいったら、
今度は、英語だけで再び読んでみる。
そうすると、いちいち日本語に訳さずとも、
意味がすんなりと英語を読みながら
頭に入ってくる。
これを繰り返せば、英語は難しいものでも
読めるようになっていく。
さらに、単語増強にも役立つ。
たとえば、次の文にある permeate という単語。
この単語を知らない場合でも、上記の方法で
単語が頭に入ってくる。
さらにおすすめなのは、日本語文に組み込んで
覚えてしまうことだ。
permeate は、「浸透する」という動詞だ。
これを「頭にpermeate する」というような具合に使ってしまう。
「景気が良くなっているという考えが徐々にだが permeate する。」
「悪臭が部屋中にpermeateしている。」
単語を覚える際、「単語の意味」を覚えることと同時に、
「なれない英文を」扱う必要がある。
英語初級者には効率が悪い。
ところが、自分が得意の日本文に単語を組み込んでしまえば、
それほど苦労なく覚えられる。
覚えたら、あとは英文にスイッチすればいい。
そうすると、
The smell of raw fish permeated the kitchen. が
すんなり受け入れられる。
もう “permeate”について、日本文は不要になる。
脳に単語をつぎ込むためだけの、道具としての日本文を用意する。
単語を脳に組み込んだら、英文ですぐに意味が理解できるか
チェックする。
理解できたら合格。日本文は捨てる。
格上の英語をこなしたいあなた、単語を効率よく覚えたいあなたに
おすすめの方法。ぜひトライしていただきたい。