「目の前の状況」や「自分の知っている話(さっき見た
テレビドラマのストーリー」を英語で言ってみる。
なぜ、この方法があなたに効果的かというと、あなたは、
英語を今まで一生懸命やったにしろやらなかったにしろ、
能動的な学習は、ほとんど手をつけていなかったはず
だからです。
能動的な学習というのは、「今の状況を英語で表現したら何ていえばいいのか?」ということです。
たとえば、渋谷のスタバでコーヒー豆を買うときに、
店員さんから
「あいにく、今フレンチローストを切らしています。代わりに
イタリアンロースはいかがですか? 同じように濃い味わいの
豆ですが。」 といわれ、
あなたは、
「ああ、じゃあ今回はイタリアンローストでいいです。
フレンチローストはいつ頃入荷するかわかりますか?」
というような返事をする会話をしたとしましょう。
あとでその会話を思い出してみて、その内容を英語にしてみるのです。
一言一句思い出すのは不可能ですし、その必要もありません。
会話の内容を思い出せば十分です。
自分で[店員]と[自分]の両方の役になって、その時の会話を
英語にしてみるのです。
そうすると、
「あいにく」って何といえばいいのか?
「切らしている」っていうのは、[out of stock]かな?
など、英語にできないことがボロボロてきます。
それを何とか自分なりの英語にしてみることを繰り返すのです。
たとえば、
「イタリアンローストでいいよ」って言うのは、
I’m OK with Italian Roast beans でいいのかな?
OK, I’ll get Italian Roast beans this time. はどうかな?
など、
和英辞典を使ってもいいですし、英英辞典からstock など単語を
引いて、そこから使えそうな例文を引っ張ってきてもいいです。
こうやって、[能動的に英語に接する] つまり[自力で英語にしてみる]
英語学習は、あなたを含めてほとんどの方はやっていないと思います。
別の例では、
「私の猫は、私のベッドの横にあるコーヒーテーブルの上で眠ります。」を、
英語にしてみる。
実はこの例文は、中学1年の問題集から抜粋しました。
きっと、英語を読めば、「うんうん」とわかと思います。
中学1年の英語ですから。
しかし、その逆、つまり自分で英語にしてみるというのは、
はやっていない。
今までやってないから、中学1年の問題集レベルでも、できない。
落胆することはありません。今までやらなかったからできないだけですから。
曲がりなりにも高校を卒業するまで英語を勉強していたのであれば、
(たとえ成績が伴わなくてもです。)、今まで蓄積した英語を使って、
それを、[自分で英語にしてみる]ことで、大きく英語力は伸びます。
そして、英語が話せるようになります。