英語のクセをつけることで習慣化される!

この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク

言葉は、脳のクセです。

日本語にどっぷり浸っている私達は、日本語の脳のクセを持っています。
英語にどっぷり浸っているアメリカ人は、英語の脳のクセを持っています。

日本語と英語の両方の言語を操るバイリンガルは、日本語の脳のクセと英語の脳のクセを持っています。

スポンサーリンク

クセとは、習慣ともいえます。

日本語の習慣があると、つまり毎日日本語に接していると幼児は
日本語を聞き分け、徐々に話す事ができるようになります。

初めは、単語レベル、そして使えながら2語、短い文・・・
毎日わずかずつ上達していきます。

ウグイスの鳴き声は、あなたもご存知のとおりです。
春になるとウグイスの声が聞こえだしますが、面白いことに、
へたくそなウグイスがいます。

「ホーホケキョ」と鳴けずに「ホー・・・」とか、「ホケ・・・・ッキョ」とか、
へたくそなんです。

これは、巣だって間もない、初心者のウグイスなんでしょう。
しかしだんだんと、鳴き方のクセが身について、ちゃんと鳴ける
ようになるようです。

繰り返しによって、「鳴き方」のクセが身についていくのでしょう。

「どうして日本人は英語ができないのか?」という質問をたくさん
いただきますが、それは日本語をほぼ100%コミュニケーションと
して使い、そして日本に住んでいるからです。日本語の脳のクセが
完全に出来上がっていて、英語の脳のクセが全くないからです。

日本人でも、子供の頃からアメリカに住んでいれば英語を母語に近いレベルで話せます。

また、日本に住んでいても、一日10時間ネイティブ環境の
インタースクールに通っていれば、英語が母語に近づいていきます。

(これらのケースでは、英語が母語になり、日本語が伸びずに
問題になるケースも多々あります。)

つまり、すべて環境に合わせた脳のクセの結果なのです。

ですから、英語ができるようになりたいならば、脳のクセを作ることです。

繰り返しますが、クセとは習慣です。

習慣とは、繰り返される行為です。

脳のクセになるまでの習慣化には、当然時間がかかります。

知識を詰め込んだだけでは、英語を流暢には扱えないことは、
これからもわかります。
脳が習慣付けられていないからです。

では、日本でも洋画DVDなどをつけっぱなしにすればできるようになるのでしょうか?

日本の環境で、知識ゼロの状態でCNN放送を1日10時間聞きまくって、
洋画DVDを一日10時間見続けても、身につきません。

時間のムダになるだけです。
それは、ロシア語で同じ事をしても身につかないのと同じです。

英語が母語として使われるインタースクールでは、音だけでなく、
それに伴う行為、自分の話したことへの友人からの反応、
それらを総合的に判断して、「ここではこういうべき」
「この言い方はまずい」「ああいう言葉はここで使うのか」ということを
四六時中フィードバックしてもらい、無意識にインプットしています。

海外に生活する日本人の子供も同様です。先生と学生のやり取り、
自分と友人のやり取り、これらから常にフィードバックがあります。
そして試行錯誤しながら習慣化されていきます。

それは、一方通行の洋画DVDとは違うのです。

したがって、日本で外国語を学ぶのは非常に難しい、
なぜなら脳のクセを身につけることができないからということになります。

それでも、英語を身につけたいなら

どうやって脳のクセ、英語の脳のクセが身につけられるかを考え、
それにあわせた学習をしていくことです。

知識偏重であってもダメ(従来の受験英語)だし、知識がなさ過ぎ
(洋画かけっぱなし)ても上達しません。

教本やDVDで知識はバッチリ、でも実際にスキーを滑ったことがないから
滑れないでもダメだし、
我流でなんとか滑っている、知識はないけど体が覚えている、格好悪いけどね、でもダメでしょう。

知識に基づいて、「技」を実践に近い状態で磨いていく。
技は練習(繰り返し)で身につきます。
これによって、擬似的な米国にいる環境を作り出して、そこで英語の脳の
クセをつけていくのがいいはずです。

スキーなど稽古事は皆同じことでしょう。
先生からのインプット(知識)が2割、実際に自分で滑るのが8割、
それで身についていく。
先生や教本による知識がなければ、我流になるし、教本(知識)だけで
実際に滑らなければ上達しない。

ピアノも、譜面とにらめっこして解析する(知識)だけではピアノは上手に弾けない。
かといって、譜面も読めずにテキトーに鍵盤をたたくだけでは、まともな曲は弾けない。

比率としては、知識2割、技8割です。

When it comes to ~、 という文章を知識として「~に関して言えば」と
いう表現とインプットする。

それから、技(実践)で知識を確かなものにしていく。
方法としては、

「自分で英文を作って、話してみる。」
「辞書の該当例文を暗誦する」
「実際の洋画DVDの会話でその表現が使われている部分を聞き取ってみる」
「英字新聞を読んでいて、そのフレーズが実際に出て来る」

今までの学習法(知識9割、技1割)から、大きな方向転換が必要なのです。

始めは知識習得と技の練習が5:5くらいになってしまうかもしれません。
しかし、技の比重をどんどん増やしていけるようにすれば、
知識2割、技8割くらいまでにできる。

1時間英語を勉強するなら、英語の比重を高くして「密度」を濃くすると効果的です。

この方法で進めていくと、今まで勉強する時も、軸足は常に
日本語(日本語的発想)にあったのが、徐々に英語発想に変わっていきます。

軸足が変わっていくときの兆候は、日常生活にもあらわれてきます。
「ボーっとしているときに、ふと英語が聞こえてくる」
「ぼんやり考え事の時、英語で考え事をしていた」などです。
夢を英語でみることもあります。

このレベルになれば、洋画DVDを観る、英字新聞を読むことで、さらに英語力が増していきます。

学習者レベルは卒業といっていいでしょう。

タイトルとURLをコピーしました