hustleの意味と使い方
hustleの意味は、「精を出す」「急ぐ」「乱暴に押す」「急き立てる」です。日本語の「ハッスル」は、hustleが日本語として定着した言葉です。hustleについて、意味、語源、使い方、発音の仕方などをお伝えします。日本語に組み込んで覚える方法も紹介しますので、この記事でhustleを自分の言葉にしてしまいましょう。
hustleの意味
この仕事今日の昼までに仕上げなくちゃ!
I think If we really hustle, we can finish it by lunchtime.
本気で急げば、昼までに終わると思いますよ。
えっ?ハッスルって「張り切る」って意味でしょ?
あっ、そうですね。もちろん「張り切る」という意味で使っていますよ。まあ、「急いで張り切る」っていう意味で使ったんですけど。
日本語のハッスルは、「頑張る」とか「やるぞ」というような意味かな?
そうですね、英語のhustleの意味をまとめてみましょう。次のようになります。
hustleの意味 自動詞
- <主にアメリカ>精を出す
- <主にアメリカ>急ぐ
- <主にアメリカ>不正手段で金儲けする
hustleの意味 他動詞
- 乱暴に押す
- 急き立てて~する
- 急いで(結論に)持っていく
- <アメリカ俗語>賭けのカモにする
自動詞と他動詞って何が違うの?
なるほど。日本語のハッスルというような場合はどれにあたるのかな?
「ハッスル」という名詞での使い方も英語のhustleにあります。名詞の意味も見てみましょう。
hustleの意味 名詞
- 雑踏、押し合い
- <アメリカ>あくどい商売
- ハッスル
名詞で使う時に「ハッスル」と日本語と同じように英語でも使うんだね。
そうですね。「頑張れ!」という時に、Get a hustle on! ということができます。精を出して頑張ってという意味です。
hustleの意味に、<主にアメリカ>不正手段で金儲けする、<アメリカ俗語>賭けのカモにする、<アメリカ>あくどい商売など、悪いことをしてお金を儲ける意味がありますね。
hustleには賭けとか、ペテン師のような意味もあるんだね。
はい、こういう人たちのことをhustlerと言います。The Hustler[ハスラー]という映画が昔ありましたね。ポール・ニューマン主役のこの映画のおかげで「ハスラー」の意味が日本でも定着しましたが、本来はビリヤードなどのいかさまの賭け事をして相手から金を巻き上げる「ペテン師」という意味です。
2019年にも「ハスラーズ」というジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)主演の映画があったね。原題は[Hustlers]だったね。この映画も金持ちを酔わせて、彼らのクレジットカードを不正利用するというペテンの話だったね。
はい、この「ペテンをする」という意味のhustleは俗語ですので、あくまで脇役の意味として覚えておいてください。ここで、英英辞典を使って、先ほど日本語で確認したhustleの意味を調べてみましょう。
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hustleの意味 英英辞典
hustle verb (PUSH):
to make someone move quickly by pushing or pulling them along:
誰かを押したり引いたりして急いで動かそうとすること
hustle verb (PERSUADE):<主にアメリカ俗語>
to try to persuade someone, especially to buy something, often illegally:
しばしば不正に、何かを買わせようと人を説得しようとすること
hustle noun [U] (ACTION):
energetic action:
精力的な行動
hustle noun [U] (DISHONEST) <アメリカ用法>
a dishonest way of making money:
不正な方法での金儲け
<出典:Cambridge Dictionary>
学習者向けの英英辞典は、やさしくわかりやすい言葉で単語の意味を説明しているので、ぜひ日常的に使ってください。英英辞典の使い方では効果的に使う方法を説明しています。
hustleの例文
では、次にhustleを使った例文を見てみましょう。hustleの使い方に注意して例文を見てください。
hustleの例文 <精を出す>
- Mr. Oka is not the most skilled employee, but he always hustles.
岡さんは最も優秀な社員ではないけれど、いつも頑張っている。 - I usually hustle when it comes to the business for which I am responsible.
自分の責任に関わる仕事については、たいてい僕は精一杯やるよ。
hustleの例文 <急ぐ・急き立てる>
- The CEO of Amazon hustled straight up the aircraft steps.
AmazonのCEOは、飛行機の階段へと急いだ。 - You’ll have to hustle if you want to catch the train you reserved.
予約した電車に間に合うには、急がなくちゃだめだよ。 - The Taylor Swift’s manager hustled her out the back door of the theater.
テイラー・スウィフトのマネージャーは彼女を劇場の裏口から急いで出させた。
hustleの例文 <押す、追い出す>
- The guards hustled the stranger out of the car.
警備員は不審者を車から追い出した。 - The guards hustled the prisoners into the jail.
看守は囚人たちを刑務所に押し込んだ。
hustleの例文 <雑踏・喧噪>
- It was really great to get away from the hustle of Tokyo.
東京の喧騒から離れられて本当に良かったです。
hustle 覚え方
hustleが日本語の文に組み込まれた文章を読んでみましょう。
hustle 覚え方 日本語
僕は仕上げなくちゃいけない報告書を書くのに、数日間精を出した(hustle)。上司は報告書の出来に満足していた。おかげで都会の喧騒(hustle)から逃れて、森の中にたたずむホテルで休暇を楽しむことができた。
hustle 覚え方 日本語へ組み込む
次に日本語の文へ(hustle)を組み込んでみましょう。
僕は仕上げなくちゃいけない報告書を書くのに、数日間(hustle)した。上司は報告書の出来に満足していた。おかげで都会の(hustle)から逃れて、森の中にたたずむホテルで休暇を楽しむことができた。
hustle 覚え方 英文でばっちり覚える
I hustled for a few days to finish the report that I had to write up. My boss was satisfied with the quality of the report. So I was able to get out of the hustle of the city and spend my vacation at the hotel in the forest.
the hustle of the city で「都会の喧騒」という意味ですが、hustle and bustle という言い方もあります。これも「喧噪」という意味です。次のように書き換えてもよいですね。
So I was able to get out of the hustle of the city. → So I was able to get out of the hustle and bustle of the city
hustle 語源
hustleの語源は、オランダ語のhutselen、husselnと考えられています。これは「揺らす」「投げる」という意味です。野球帽の中にコインを入れて揺すって行うhustle-capというゲームがあります。これも語源に近い言葉ですね。
ペテン師っていう意味は、hustle-capというゲームとも通じるところがありそうだね。
1751年に初めて「手荒く押す」という意味で使われた記録があります。1821年に「精一杯する、急ぐ」という意味で使われた記録が残っています。
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hustle 発音
hustleの発音は、難しくはありません。「ハッスル」と日本語のように発音しても通じると思いますが、もう少し英語らしく発音をするヒントをお伝えします。
hustleの最初のhuは「ハ」という音です。日本語の「ア」の形に口を開けてください。あまり大きく開け過ぎず、自然に開ける程度で十分です。そこに、最初のhの音をくっつけて、「ハ」と声に出します。日本語の「ハッスル」は、小さい「ツ」が入っています。この「ツ」はあまり意識する必要はありません。どちらかというと「ハスル」というように、「ツ」が入らないような気持で発音するとよいでしょう。それでも自然に言葉のつながりから「ツ」が入るようになります。
続く「ス」ですが、声に出す「ス」ではなく、息を漏らすだけの「ス」になります。日本語に例えると、「すっぱい」という時の「す」を発音してみてください。ゆっくりと「すっぱい」というと、最初は息だけで「ス」と発音すると思います。その時の音が、英語のSと同じ音になります。
最後の「ル」は便宜上「ル」とカタカナを使ってお伝えしていますが、実際には「ル」ではありません。「ル」は、ゆっくり発音すると「ルウ」です。しかし英語には最後の母音「ウ」が入りません。ではどのように英語のル(実際にはL)を発音すればよいかというと、日本語の「ル」という時に、舌の先を日本語の時よりも前にずらし、上の前歯の後ろにくっつけます。そのまま「ル」と発音してください。それが英語のLになります。
以上説明した音をくっつけると英語のhustleの発音になります。
下記をクリックすると英語の発音が聞けます。
hustle /ˈhʌsəl
hustle 間違えやすい単語 hassle
hustleと発音が似ていて間違えやすい単語にhassleという英単語があります。
hassleは名詞と動詞として使われ、次の意味になります。
hassle 名詞
- 苦心、苦闘、混乱、煩わしいこと
例文)What a hassle! 困った! - 激論、不一致、けんか
例文) It’s just not worth the hassle. 口論するに値しない。
hassle 動詞
- 困らせる、悩ます
例文) You hasstled me by asking too many things. いろんなこと言って僕を困らせる。
hustleの意味と使い方 まとめ
hustleの意味は、「精を出す」「急ぐ」「乱暴に押す」「急き立てる」です。日本語の「ハッスル」は、hustleが日本語として定着した言葉です。次の例文を覚えておきましょう。
- Mr. Oka is not the most skilled employee, but he always hustles.
岡さんは最も優秀な社員ではないけれど、いつも頑張っている。 - You’ll have to hustle if you want to catch the train you reserved.
予約した電車に間に合うには、急がなくちゃだめだよ。 - The guards hustled the stranger out of the car.
警備員は不審者を車から追い出した。 - It was really great to get away from the hustle of Tokyo.
東京の喧騒から離れられて本当に良かったです。
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