英語習得に一番相関関係があるのは?
何が英語習得に一番影響を与えるのか?
これが、言語をまだ習得していない赤ん坊の
場合は、[時間]になるでしょう。
日本語なら日本語を話す母親と接触し、
母親以外の人たちとも日本語をコミュニケーション
ツールとして使っていく。
実は、幼児は文法法則を、自力で理解していくそうです。
単語に始まり、2語文へ発展する。
おはな きれい
おなか いっぱい
その次により複雑な文へと進んでいく。
その過程で、何度も失敗を繰り返す。
「お父さんは大きい、 背が届く 高いところ」
子供にとって、これを
「お父さんは大きいので 高いところにも、背が届く」と
するのは、かなり難しい作業です。
同じように、日本人の大人が、英語を習得するには、
英語の「言葉の法則」を学ばなくてはならない。
とうぜん、子供と同じように、試行錯誤を繰り返しながら
文法体系を自分で見つけ出していければ最高です。
しかし、大人の場合、その才能も時間もどうもないようです。
そして、一番大きな問題は、子供と違って大人は
「失敗」を恐れることです。
大人になると、なかなかこの[失敗]ができない。
必ず、1つのことをやったら、それは正解であって欲しいと思ってしまう。
大人の場合、その[失敗]をイコール[間違え]と思う。
特に日本人の場合、英語を習得する過程で、
「まちがってはいけない」ということを学校でもテストでも
強調されてしまう。
真面目な人ほど、英語ができなくなってしまうのは、
「間違え」を犯すのが恐くなるからかも知れません。
しかし、ビジネスパーソンとして一人前の仕事をし、教養も身につけている。
であれば、英語の間違えは、失敗と考えるよりも、[日本語とのズレ]と
考えたほうが気が楽です。
間違えなんてない。
日本語とのズレがあるだけです。
ズレが生じてしまうのは、両言語の成り立ちの違いだから仕方がない。
日本語を学ぶアメリカ人はこのあたりが結構ずうずうしいので、
日本語を学ぶと、例文を自分でどんどん作っていく。
私は、きのう会社でレポートを作りました。
という例文があると、それを工夫して、自分でいろいろ文を作る。
*私は、きのう家でお茶を作りました。
*私は、きのう家でパンを作りました。
これらは間違えですが、じきに お茶を入れる パンを焼く などの
表現に出くわすことになるので、その時に修正できる。
現段階では、
[誰が どこで 何かを 作りました]という構文を自分で勝手に練習する。
これが、アメリカ人や中国人の勉強法です。
とにかく、自分で積極的にやってみる。
間違えは、[自分の言葉とのズレ]ぐらいにしか思っていない。
全然恥ずかしくないから、どんどんやる。
日本人は英語と聞くと1歩引いてしまうのか、間違っては
いけないと思ってしまう人が多いのではないかと思います。
「日本語とのズレ」と考えるともっともっと、英語は早く上達するでしょう。
この記事の冒頭の、英語習得に一番相関関係があるのは?
に対する答は、
「間違え」を恐れず、積極的に英語を使う。
この時間が多ければ多いほど、英語の習得もうまくいきます。