学生時代から続けている英語上達法の一つ。
英語力をつける一つの方法として、
ずーっと続けていた方法がある。
細切れ時間でも、できます!
それは、自分で英語を作って、正解を見て、正解を暗誦する方法。
やり方は簡単。数十秒の時間でできる。
使う教材は何でもいい。英文さえあれば。
この方法で、
「英語を瞬間的に理解する力」
「つかんだ意味・概念を自分の英語で発信する力」
が身につく。
さらに、
「良質の英文をたくさん吸収する」
ことができる。
まず、英文を1文読む。
パッと読んで、意味を捉え、その捉えた意味を元に、自分の言葉で
英語にしてみる。
パッと読んだだけだから、もちろんもとの英語をそのまま覚えていない。
だから、意味合いだけをつかんで、自分で再度英語を作るしかない。
自分で工夫しながら英語を作ったあとで、先ほどパッと見ただけの
英文をじっくり見る。
そうすると、自分が作った英文との違いがよくわかる。
具体的に次の英文で説明しよう。
先日起こった航空機の爆弾未遂事件に関する記事の一文だ。
Some people have asked how the suspect made it past security.
パッと読んで、「どうして容疑者はセキュリティチェックで引っかからなかったのか」
という趣旨だと読み取ったとしよう。
そうしたら、次に、その意味合いを 隣にいるアメリカ人にそのまま伝えるかのように自分の言葉にしてみる。
最初はノートに書くことをおすすめする。なぜならあとで原文と照合しやすいからだ。
外出中は、ノートにかけないことが多いから、頭のなかに書く。
30代男性会社員(英検2級レベル)の方から
次のようなサンプル例をいただいた。
Most people didn’t understand why he could got through the security gate.
ここで重要なのは、「自分で英語をクリエイトする」ということだ。
自分で英文を作ったあとで、記事の一文をもう一度よく読んでみる。
そして自分が作った英語と比べてみる。
[原文]
Some people have asked how the suspect made it past security.
[自分の英語]
Most people didn’t understand why he could got through the security gate.
そうすると、「ああ have asked と現在完了にしているんだ。」とか
「”how ……..made it past…..”なんて思いつかないなあ」とか、
ただ、漠然と原文を読むだけでは気づかないいろんな点に気づくことができる。
また、自分の英文の間違え、たとえば、 could got などにも気づくようになってくる。
そして、最後に納得して、原文の一文を暗誦する。
大体10回ぐらい繰り返して英文を唱えれば覚えられる。
なぜ、暗誦するかというと、これによって、
自分の持っている英語が、どんどん良質の英語に置き換わっていくからだ。
「じゃあ、最初から英文だけ覚えればいいじゃないか?」という怠け者、
いや失礼、そういう合理的な人もいるだろう。
僕も合理的な考え方は好きだ。
しかし、それだと、英語を[クリエイトする力]が身につかない。
子供の言語習得もそうだが、
聞く=>そのまま真似る=>自分でアレンジして言いたいことを言う=>間違える
=>正解をインプットする=>正解を真似る=>自分でアレンジして….
という作業を、延々と繰り返していって、言葉が上達していく。
彼らも必ず間違えている。
trial and error をすることが重要なのだ。
ちなみに、trial and error は、「いろんな方法を試して最終的にベストな
方法を見つけ出すこと」という辞書にある定義どおりの意味で、
まさに紹介した方法のことだ。
間違ってから、正解をインプットする。
これを繰り返すことで、
1 たくさんの trial and error を経験することができる。(子供の習得法と同じ)
2 たくさんの良質の英文を蓄積することができる。
おのずと、使える英語力が身についてくる。