日本語=>英語っぽい日本語=>英語にすると、
すんなりと、英語が作れ、英語が理解できる。
日本で普通に英語を勉強してきた人は、
与えられた英文を、どのように解釈するかが、答だった。
「これを日本語に訳せ」という問題。
そして、日本語に訳せたら、それでOK.
私もそう。数学の答えを出すのと同じように
英文を和訳して、はいおしまいだった。
学校の授業は、日本語でおこなう。
だから50分の授業のうち、45分は日本語で
教師の説明を聞いていた。
しかし、これだと、英文がアタマに残らないことが
わかった。
アタマに残るのは、和訳と教師の説明。
いくら英語を勉強しても、日本語にも訳せるけど、
英語はできない。
もし、英語の授業が、
2~3行英文を読むごとに、それを自力で別の英文に
表現しなおす、という授業だったら、非常に英語力がつくだろう。
そこまでいかなくても、
「この日本語に近い意味の英語を作ってみよ」という授業だったら、
英語力はぐんとついていたのに、と思う。
日本語から英語にしてみることで、英語力は大きく上達する。
正確には、
日本語 => 英語っぽい日本語 => 英語
という順番。
「これは英語でなんと表現すればいいんだろう」、という視点があると、
英語力は大きく伸びる。
たとえば、
のどがカラカラ、水が飲みたいと状態。
「水を!」
という場合は、英語では何ていう?
ここで、イメージにピンとくる英語をひねり出す。
英語の基本形
「何が ~する」(I like coffee.)か
A = B ( Matsui = tall => Matsui is tall.) を
念頭に置くと作りやすい。
そうすると、
「水を!」は、「何が ~する」(I like coffee.)を使って
「水がほしい!」=> 「オレは、水がほしい」
オレ ほしい 水
=> I want some water.
I want some water. という一つの表現ができる。
「オレ、水がほしい」をもう少し、拡げてみて、
「オレ、水が飲みたい」にしたらどうだろう。
ごっくんごっくん、水を飲むイメージ。
「ほしい」want から 「飲みたい」へ グレードアップするには?
「飲みたい」は、かみ砕くと、 「したい 飲むことを」と言える。
これを英語にすると、
したい 飲むことを
=> want to drink
になる。
これを使って、
オレ ほしい 水が
=> I want some water.
「オレ、水が飲みたい」
オレ したい 飲むことを 水を
=> I want to drink some water.
「災害のことも考えないとね」
「そうだね、水を少し保管しておいたほうがいいよね。」
こんな会話から
「私たち、水を 保管したいの。」と近所の人に話をする時は、
さっきの例文を、そのまんま使えばいい。
オレ したい 飲むことを 水を
=> I want to drink some water.
私たち したい 保管することを 水を
=> We want to stock some water.
こういう風に英語を習得していけば、「なぜ、to + 動詞」というのがあるのかが、わかってくる。
「したい」だけでなく、「飲みたい」「保管したい」「しゃべりたい」ということを
表現するのに、 「したい」つまり、want だけじゃあ表現できない。
じゃあ、 [to + 動詞] という型を開発して、 want to 動詞 にして、
「飲みたい」「保管したい」「しゃべりたい」とかを言い表すようにしたら
いいんじゃない、と昔の人たちが考えたと思えば、わかりやすい。
日本語だって、
「そばが好きです。」だけより、
「そばをすするのが好きです。」
「そばをすすりたい。」
「そばを食べたい。」
と、「好きです」にどんな風に好きなのかの情報をプラスすることで、
いろんな表現ができるようになっている。
英語も、同じようなアプローチにすると、
[to + 動詞原形]は、便利だなあ、ということがわかる。
与えられた英文をしかめっ面をして解釈するよりも、
こんなことが言えたらいい、という視点で考え、
「そのことを言いたいなら、こんな方法があるよ」と
提案されたほうが、楽しいし、習得できるし、実際に自分でも
使えるようになる。
もう少し、やってみよう。
「お湯を沸かしたい。」 コーヒー飲むからね。
では、「お湯を沸かしたい。」を英語にしてみよう。
英語では、お湯をわかすは、[boil some water]でOK.
では、「お湯を沸かしたい。」は?
そうです、これもさっきと同じ文を使い回せばいい。
「お湯を沸かしたい。」
=> オレ したい 飲むことを 水を
I want to drink some water.
=> 私たち したい 保管することを 水を
We want to stock some water.
=> あたし したい 沸かすことを お湯(水)を
I want to boil some water.
簡単? そう、簡単を続けるだけで、英語は使える。
ためしに次は、どうでしょう?
「私、コンビニで売ってるミネラル水をいくつか試したいの。」
これも結局先ほど作った英文の使い回しが、中核になる。
だから、先ほどの中学程度の英語を使い回せば、できてしまう。
難しいように見えても、基本英語の型でできてしまう。
=> オレ したい 飲むことを 水を
I want to drink some water.
=> あたし、したいの 試すことを 水を
=> I want to try some water.
ミネラル水をいくつか=>[何種類かの ミネラル水] に日本語を変える。
作った文の、
=> I want to try [some water].
水(some water)を[何種類かの ミネラル水] に変える。
=> 何種類かの ミネラル水
=> several kinds of mineral water
そうすると、次のようになる。
=> I want to try [some water].
=> I want o try [several kinds of mineral water].
次を付け足そう。
=>コンビニで売ってる
=>コンビニにある
=>in the convenience store
ここまでを続ければ、立派な英文になる。
私、コンビニで売ってるミネラル水をいくつか試したいの。
=>私、したいの 試すことを 何種類かの ミネラル水を コンビニにある
=>I want to try several kinds of mineral water in the convenience store.
基本の英文を使いこなし、つなげていくことで、立派な英文を
自分で作ることができる。
これを紙に書けば作文になり、口から発信すればスピーキングになる。
I want some water. から、
I want to try several kinds of mineral water in the convenience store. へ。
基本英語だけで、あなたにも、できる!