英語への投資

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著名な投資家 ウォーレンバフェット氏が、自ら率いる投資会社の社員に、
いかに長期の投資が有利かを説いたものに、

毎年5%ずつ成長すれば、30年後にはこんなになるよ、というような話をしたそうだ。

たとえば、100ドルを投資したとして、それが毎年5%成長すれば、
30年後には、433ドル、なんと4.3倍に膨れ上がっている。

たった5%と考えるか、5%もと考えるか。

 

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さらにポートフォリオも大事だとか。

これはひとつのかごに全部の卵を入れると、もしかごをひっくり返してしまったら
すべての卵が割れてしまう。
だから、いくつかのかごに分散して運びましょうね。株式もいくつかの会社に
分けたほうが、まあ、全部を失う心配がなくなるよ、という話。

これを天候や土によって作物のデキ不出来が左右される農業に応用している知人がいる。
土地をいくつかに分割して、寒さに強い品種、暑い乾燥した環境でも比較的大丈夫な品種、
肥料を5種類に分け 肥料Aをあげる作物、Bを与える作物、、、というふうに、いくつかの
組み合わせをして、すべての農作物がおじゃんになってしまうのを避けている。

 

なるほど、すごい知恵。

 

試行錯誤をして、勉強方法にこういった考えを応用することもできる。
福沢諭吉の娘婿の「福沢桃介」。当時相場師として名をはせたが、
下駄も買えないほどの貧しい幼少時代に、彼は持ち前の勝気で何とか
勉強で名を上げたいと思い、論語を読み解く。

 

しかもその方法がすごい。

 

どうやったら確実にアタマに残るか、いくつかの方法を試すのだ。
全体を何度も素読する方法。いくつかの章立てに分けて、一日少しづつ進める方法、
などなど。

そして自分で掴んだ最も効果的にアタマに残る方法を実践し、教師も驚かすほどの
秀才振りを発揮。

記憶力のよい元首相 宮沢喜一氏や南方熊楠が英語を習得する方法を前回ご紹介したが、
この福沢桃介の方法は、天才でない一般の人にもできる確実な方法。

 

英語の学習において、投資というとイチバンの問題は、時間。

そう、お金の問題ではなくて時間の問題。

世の中お金がすべてと考えている人も結構いるが、お金では買えないものに最も価値が
あるのではないかと、私は考えている。
この傾向はこれからはもっと顕著になると思うのだけれど、そのひとつとして英語も
上げられる。
誰に聞いても英語上達を阻むもっとも大きな障害が、「時間」と答える。

みんなおぼろげながら、時間さえあれば英語の習得は可能なのではないかと思っている
のだろう。私もそう思う。
何度もいうが、英語は特別な能力が必要なわけではない。

日本語を自由に操れる人ならば、英語を操るのに苦労はないだろう。

 

「それなりの時間を投資さえすれば。」

 

そう、英語で重要なのは、「それなりの」時間を投資できるかどうか。
人にお金を払ってやってもらうわけにはいかない、自分でやるしかないのだ。時間をかけて。

ここで、重要なのが、福沢桃介のように、

1 どのような時間配分で英語習得をおこなうのが最も効果的かを見極めること。

そして、農作物のポートフォリオのように、

2 いくつかのパターンを組み合わせること。

最後にバフェット氏のように

3 長期的な視野に立って 継続的な時間投資をおこなうこと。

 

これができると英語上達は早い。

 

今日は私がいくつか持っているポートフォリオの一つをご紹介。
あなたの英語力向上につながりそうだったらぜひ試してください。

洋画を使う。
洋画は英語力向上の宝庫なのだが、なかなか使えないという人がいる。
イチバンのネックはここでも「時間」。

2時間の洋画をじっくりみる時間がない、というのが本音。

私にも毎日テレビの前に2時間座る時間はない。

 

ただ、細切れの時間を使ってDVDを活用することはできる。

 

私が洋画で最も使えると思うのは、俳優の表現方法だ。
これはペーバーバックを読むよりも、臨場感があるし、その場の感情移入で
どのようなニュアンスかもわかる。
なので、英語表現の習得にはもってこいなのだ。

たとえば、映画「レインマン」の冒頭では、ちっちゃなクルマ販売の仲介会社の起業家扮する
トムクルーズが電話越しにわめくように、

“Three times? We’re really on a roll here, my friend. Four cars, three times each.
That’s zip for twelve.”

何度も環境保護局の検査を通らないので、電話相手のブローカーに怒鳴り散らす。
「3回も検査にひっかかったのか?順調なことだな。4台のクルマに3回ずつだ。
12回でゼロだぜ。」

映画の口調だと、my friend が嫌味で言っているのがよくわかる。

DVDのいい点は、セリフが英語字幕で表示されること。
ちょっと面倒かもしれないが、これを書き出す。
(書くことも記憶に残るひとつの手段!)

そして紙切れいっぱいに、セリフを書いていく。
これを常にポケットにしのばせる。
通勤の途中や待ち合わせの空き時間に、これを眺めているとかなりの分量をこなすことができる。
こなしたら、家や会社で今度はその箇所のDVDを字幕なしでみる。
どのくらい聞き取りができるか試すのだ。

これを繰り返すだけで、
*英語表現がドンドン記憶に残る
*リスニングが飛躍的に上達する

実際に意識して机で座るのは、字幕を紙に書き込む時間とDVDでリスニングをする時間だけなので
一日5~20分程度。
あとの膨大な量は、細切れ時間で対応できる。

バフェットではないが、毎日5分の投資で、何倍ものリターンが期待できる方法。

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