なぜ英語がとっさに出てこないかと言うと、
1 自分にインプットされている英語量が乏しい。
2 アタマの中で自由自在に 英語の文章を作れない。
1の乏しい英語については、解説不要だろう。
知らないことを話すことはできない。
2については、「いままでたくさん英語を勉強してきたのに話せない」
という人の弱点。
もう1回日本語の場合を考えよう。
アタマで「暑い」「何か飲みたい」と思った瞬間に
その言葉は日本語で口から出すことができる。
「正確にこの単語から文章を始めよう」なんて思わない。
その場の雰囲気で文章はドンドン口から出てくる。
「ちょっと暑いですね」と話しているときに、
アタマの中は次の概念に、飛んでいる。つまり次に話したいこと。
「飲み物」「買ってくる」がキーワードかも知れない。
「飲み物を買ってきましょう」という文章を話しているときに
頭の中は
次の概念「あなたも欲しいか?」「何がいいか?」「誰が支払うか?」
など、様々な次のステップを考えている。
こういった一連の アタマの概念 と 話すこと は密接に結びつきながらも
無意識におこなわれている。
なので、英語でもこれが無意識にできると ぺらぺら英語が話せるようになる。
でも、英語上級者でも、できないんだよーーー。
問題は、これ。
今までの英語学習では、
日本語と英語が一対一の対訳方式。
ここに大きな欠点がある。
なぜならば、英語を話すときは日本語と同様、話し始めたときに、文章の
最後までを決めているわけではないからだ。
丸暗記との大きな違いはここ。
丸暗記の場合、
“I am interested in getting some coffee beans”
という文章がしっかり初めから用意されて、それを棒読み状態で発声する。
多少、イントネーションはつけるだろうが、丸暗記文章を口から出す。
ところが、しゃべる ということは、
アタマから概念がドンドン出てきて、それを口から出していることだから、
“I would like to…”が、まず口から出てくるかもしれない。
何が口から出てきても、特に意識していない。
すっと口から出てくる。
で、次に、頭の中で「コーヒー豆が買う」という概念があるから、
“I would like to get some coffee beans.”と続ける。
もちろん、
“I would like to have some coffee beans.”になるかもしれないし、
文章自体が、
“Do you have any coffee beans that I can get ………?”
で始まるかもしれない。
それは、もうほとんど意識していない。
日本語で
「コーヒー豆を書いたいのですが・・・」と始めても
「何かいいコーヒー豆が・・・」で始めても
文章をその後にドンドン続けることができる。
それは、日本語で
1 たくさんの言葉の蓄積があるから
2 続ける言葉を無限に考えられる運用能力(文法力)があるから
英語でもこの2つ(たくさんの英語の蓄積 / 英語語法)を強化すると、
べらべら話せるようになる。