少なくとも中学で学校英語を学んだ人には、ある程度の英語の「能力」がある。
英語は全くできないのです、と講座を受講する人が多いが(初級者レベルが非常に多いのです。)、でもフタをあけてみると、全くの英語力ゼロの人はいない。
学校英語は、私たちに悪癖をもたらしたが、それをすべて捨て去ってしまうのは惜しい。
少なくとも、中間試験や期末試験では、前の晩に徹夜をしてアタマを悩ませ、フレーズの丸暗記をした。その時間は無駄にしたくない。
私はいままでの努力をムダにせず活用するほうがトクだと思っている。
学校英語であなたが習得した技術は、
英語をみて、それを時間をかければ日本語に訳すことができるという技術だ。
これは、実際の英語では、役に立たない。
これだけ英語を勉強しても、英語ができない人であふれているのだから、わざわざ証明するまでもない。
しかし、これを役に立つ方法に転換することは可能だ。
学校英語が役に立たない理由をはっきりさせると、
1 英語を最終的に日本語に訳している。
2 英語というよりも、記号として考えている
ことだ。
つまり、英語を英語のまま理解できないのは、この1と2が組み合わさっているから。
じゃあ、英語のまま理解できるようになるのか? 10分でできる方法を教えよう。 1週間続ければ、あなたも英語上達の道を進んでいける方法だ。
何でもいいから、英文を選ぶ。初級者は中学3年生の教科書があれば、そのくらいがいいかもしれない。
英文を眺めてみる。
それからその英文に下線を引く。
下線を引く英語は、あなたの知っている単語だ。
下線を引き終わったら、次のように自問してみる。 この下線の単語のうち、日本語に訳さないで、イメージで理解できる単語はどれか?
たとえば、Tiger という単語がある。これを
「トラ」=>動物のトラのイメージ写真
というように、まず日本語そしてイメージという理解であれば、この単語を英語のまま理解していることにはならない。
Tiger => 動物のトラのイメージ
であれば、この単語はあなたのアタマの中に入り込んでいる単語、つまり、英語のまま理解できる単語だ。
あなたが下線を引いた単語を、このように直接イメージできるようにすることで、英語のまま理解できる言葉が増えてくる。
症状: 学校英語のクセでどうしても日本語に訳してしまう。
処方箋: イメージできる英単語をチェックしてみる。その感覚を、他の知っている英単語にも当てはめてみる。