あなたは英語が苦手ですか?
英語が苦手な人の共通点は、日本語です。
日本語は普通に話せるからおよびでない、
と言う前に、ちょっと考えてください。
動物好きな人との普通音会話です。
「ねえ、犬だったらどんな種類が好きなの?」
「ダックスフンドが好き」
ありきたりの、会話です。
では、
「ダックスフンドが好き」と言った場合の、主語は何でしょうか?
結構多くの方が、「ダックスフンド」に決まっているだろう。
とおっしゃるのですが、それだと、英語にできません。
もちろん、「ダックスフンド」では、ありませんね。
では、「ダックスフンドが好き」と言った場合、
省略されている言葉がありますが、それは何でしょう?
そうすると、
「あ~、[私は]ダックスフンドが好き。」というわけか。
そうです、これは、簡単な例ですが、日本語と英語の
大きな違いは、日本語は、主語、目的語を頻繁に
省略しますが、英語は省略しないところにあります。
「そんなの、全然問題にならないだろう、要は英語を
話すときは、チャンと主語 目的語を入れて話せば
いいだけだろう」
たしかに、そのとおりです。
また、
英語はお手本を自分流にアレンジするのがベストであることも事実です。
英語を話すために日本語の能力が生きてくる
しかし、英語ができない人にはそれが、結構大変なのです。
「英語ができないできないって、うるさいなあ。
ちゃんと補えばいいだけじゃないか。」
では、
次の日本語を英語に言い換えができるよう、
まず、日本語を変えてみてください。
友達がくれた絵が好きなんです。
このままでは、英語にできないのは、
わかりますね。
英語と日本語の違いがわかれば、ぐっと英語の理解力があがります。
日本語では省略が多い。英語は省略が少ない
まず、主語が省略されているので、それを補わなければいけない。
「私は」ですね。
次に、友達が [誰に] あげたのか
[私に]ですね。これも補う必要がある。
ですから、日本語を次のように訂正します。
「私は、友達が私にくれた絵が好きです。」
さあ、それでは英語にしましょう。
X I love painting friend gave me.
はい、これでもまだ、足りませんね。
日本語の主語、目的語抜けは、頻繁におこるので、
それを補います。
しかし、それだけでは足りないことがある。
日本語にない、英語のルールを補わなければいけない。
それは、「絵」や「友達」のように、日本語では
名詞だけで済みますが、英語では、どの絵なのか
誰の友達なのか、まではっきりさせないといけない。
つまり、 a the などの冠詞や my our his などの
所有格を名詞にくっつけないと気がすまない。
これでやっと、英語にできます。
回りくどいですが、日本語をもう一度書いてみると、
「私は、私の友達が私にくれたその絵が好きです。」
これが、英語に対応する日本語です。
すご~い、回りくどいですね。
でも、英語にすると、
I love the painting that my friend gave me.
と
普通の英語になるのです。
日本語をどんどん英語に訳していくという方法も、日本語を的確な英語に訳すにはどうすればよいかを知る手掛かりになります。
英語と日本語の言語の違いを理解する
つまり、英語と日本語では、表現しなくては
いけない細かさに大きな差がある、ということです。
日本語は、省略が多く、大まか。
英語は、省略がなく、きっちり。
このことが、日本語能力と何の関係があるのか
というと、
日本語の省略をきっちり補い、正確な日本語で
表現できないと、英語とのギャップがあって、
英語で表現できないし、英語を読んでも
しっくりこない。
英語の参考書などには、和訳が付いていますが、
「なんか、この和訳、しっくりこないなあ」とか
「こんな回りくどい言い方、一体だれがするんだ」という
ようなぎこちない和訳がついていると思います。
英語を作る側からすると、これは致し方ないのです。
できるだけ、学習者に丁寧にしようとすればするほど、
本当に使われている日本語からは離れていって
しまうのです。
まとめ
それほど、英語と日本語にはギャップがある。
少し、英語に自信がない方は、従来の
英語から日本語に訳すのでなく、
逆に、日本語から英語を見ると、
英語の構造がよーく、わかりますよ!