映画ウォール街を使って英語の発信力をつける

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オリバーストーン監督の名作、ウォール街。

前作で強欲な投資家を演じたマイケルダグラスが
再度登場。

前作では最後にゴードン(マイケルダグラス)は、
投獄される設定だったが、23年経った今度の続編では、
どんな展開になるのか、楽しみだ。

その前作のウォール街は、様々な英語学習書や
ウェブサイトで、英語学習として、特にビジネスの
英語学習には最適との評価を受けている。

DVDも安くなったことだし、手に入れてもいいかもしれない。

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このDVDをフルに活用して、英語学習に励んでいただきたいが、面白い方法がある。

 

それは、日本語字幕を見ながら、それを 自分の英語にどんどん
置き換えていくのだ。

たとえば、次のような場面。

ゴードンが 浮気相手だった女性に話しかける。

ゴードン 「ホテルに部屋をとろう」
「以前のようにシャンペンとキャビア」

女性 「ゴードン、やめてよ」

ゴードン 「いいじゃないか、君は絵のように美しい。」

さて、これを英語にしてみると、

[英検2級レベルの方  Oさんのオリジナルセリフ]

「ホテルに部屋をとろう」
=> Let me have a room at a hotel.

「以前のようにシャンペンとキャビア」
=> We will enjoy champagne and caviar as we did before.

「ゴードン、やめてよ」
=> Gordon, stop it.

「いいじゃないか、君は絵のように美しい。」
=> Why not? You are beautiful like a picture.

さて、これで、今度はオリジナルを見てみる。

オリジナルセリフ

What do you say we get a suuite at the Carlyle?
(Carlyle はマンハッタンの高級ホテル)

Champagne, caviar…?
Celebrate just like old times?

Come on, Gordon.

You’re as beautiful as that painting I just bought.
(あの絵とは、ゴードンがオークションで競り落とした絵のこと)。

このように自分が英訳したセリフと、実際のセリフを
比較することで、はじめて気づくこともある。
実はネイティブは、かなりはしょった表現をしたり、
文法的にも完璧でないこともある、というのがわかったりする。

もちろん、日本語字幕からでなく、日本語音声からでもよい。
たとえば、TVドラマフレンズでも、Oさんにチャンレンジしてもらった。

日本語音声は、こんなかんじ。

レイチェル(女性)が 勝手にポルシェを運転しようとしたところ、
ロス(男性)がそれを阻止する場面。

女 「(ポルシェの運転席に座って)いいわねえ。」

男が 車のボンネットに飛び乗る。

女 「うわっ」

男 「一体、何する気だ?」

女 「窓を磨くだけよ!」

男 「この車を君に運転させるわけにはいかないんだ。
観念してキーを渡しなさい。」

女がエンジンをかけようとする。

男 「よしてくれ、エンジンをかけるのは。」

女は黙ってエンジンをかける。

男 「わかった、わかった。じゃあ20ドルやるから
車から降りなさい。」

さて、これに Oさんがチャレンジすると、

女 「(ポルシェの運転席に座って)いいわねえ。」
=> This car is nice.

男が 車のボンネットに飛び乗る。

男 「一体、何する気だ?」
=> What are you going to do?

女 「窓を磨くだけよ!」
=> I am just washing the window.

男 「この車を君に運転させるわけにはいかないんだ。
観念してキーを渡しなさい。」

=> I can’t let you drive this car.
Give me the key.

女がエンジンをかけようとする。

男 「よしてくれ、エンジンをかけるのは。」
=> Don’t turn on the engine.

女は黙ってエンジンをかける。

男 「わかった、わかった。じゃあ20ドルやるから
車から降りなさい。」

=> OK, get out of the car, and I will give you 20 dollars.

では、オリジナルと比べてみよう。

男 「一体、何する気だ?」
=> What are you going to do?

オリジナル: What do you think you are doing?

女 「窓を磨くだけよ!」
=> I am just washing the window.

オリジナル: Just washing the windshield.

男 「この車を君に運転させるわけにはいかないんだ。
観念してキーを渡しなさい。」

=> I can’t let you drive this car.
Give me the key.

オリジナル: There is no way I’ll let you drive this car.
So why don’t you just hand over the keys?

女がエンジンをかけようとする。

男 「よしてくれ、エンジンをかけるのは。」
=> Don’t turn on the engine.

オリジナル: Do not start this car.

女は黙ってエンジンをかける。

男 「わかった、わかった。じゃあ20ドルやるから
車から降りなさい。」

=> OK, get out of the car, and I will give you 20 dollars.

オリジナル: OK, OK, I will give you 20 bucks if you get
out of this car right now.

このように、
[まず自分で英語にしてみる]
[オリジナルの英語と比べてみる]ことをしてみると、

*自分が英語にできない箇所
*自分では気づけなかった表現

がどこなのか一目瞭然でわかる。

これによって、どんどん、自分の英語と、ネイティブの英語の差を縮めていくことができるようになる。

最初は、自分で英文を作るのさえ難しいかもしれないが、
楽しみながら、できるところだけ英語で表現してみる習慣を
つけると、どんどん英語が作れるようになってくる。

自分で英語が作れると、
スピーキング、ライティング能力が圧倒的に伸びる。
さらに、
リスニングの時に、先回りができる(聞いてから出なく聞く前からわかる)
ことが、しばしば起こるようになる。

たとえば、先ほどの場面の例でいくと、

What do you think you are doing?

という箇所は、
What と訊いただけで、場面から、

What are you doing?

What do you think you are going to do?

など、表現は限られてくるから、自分が無意識で
思っている表現を俳優が口から英語で言う、という
順番で理解できるようになる。

つまり、リスニングがかなり推測できるようになっていく。

それというのも、自分で英語を作る作業をしているから、
アタマが英語を予想できるようになってくるからだ。
(これは、日本語でも同じで、聞こえる前にかなりの部分が
予測できている。)

日本語=>自分で英訳=>オリジナル英文と比較

これを続けるだけで、英語力は飛躍的に伸びる。

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