英語を和訳せずに英語のまま理解するのが重要
というのは、もはや常識のようです。
私の学校時代は、高校の先生も、きちんと和訳しないと
よい点数をくれませんでしたが、今はそんなこともないようです。
英語のリーディングは、英語力上達において欠かすことができないほど重要です。
読書の重要性は、日本語でも同じですが、外国語の場合、
言葉の文法、語彙、表現を、リーディング一つで吸収
できるので、ぜひあなたも積極的にリーディングを
してください。
英語を読むときに、日本語に訳さずに理解するといいますが、
具体的にどうすればいいか、わかりますか?
それは、読みながら、感情が動かされ、映像がアタマに浮かぶ
ような読み方をすることです。
たとえば、次の日本語を読んでみてください。
「加奈子は、バッグから小型の手帳を取り出して、手帳の脇に刺してある
ボールペンを抜き出し、少しためらってから、テーブルにおいてあった
紙ナプキンに電話番号を書いた。そして、うつむいたまま、小さな声で、
「何かあったらここに電話をしてください。」と加藤に差し出した。」
この文章を読んで、あなたの頭に情景が浮かびましたか?
加奈子は、今どんな心境なのか、感情を汲み取ることはどうでしょう?
日本語を直接理解するというのは、言葉のつながりを元に、
自分の感情や、情景を描くことです。
英語でも同じです。
文字=> 日本語の文字への訳 ではなく、文字=> 感情や映像 となるのが望ましいのです。
先ほど読んでいただいた日本語ですが、書いてあった文章を
そっくりそのまま何も見ずに書いてください、といわれても、できません。
これは、文字を見た瞬間に、映像や感情に転換しているから、
最終的にあなたの中に残っているのは、文字そのものでなく、
「感情、映像」だからです。
英語でも同じような読み方をすれば感情、映像が残ります。
このような読み方ができるようになれば、英語を読んでも
とても楽しいですよ。
ウェブで英文はいろいろな内容が楽しめますし、
(たとえば、Slate http://www.slate.com/ カタイ新聞より
やわらかめの内容で楽しく読めます。 )
アマゾンでは、ペーパーバックが千円程度で手に入る時代。
英文を入手するのに、ほとんど手間もコストもかからないように
なっています。
あと、必要なのは、「英語力」だけ。
ぜひ、あなたも映像をアタマに浮かべながら、英語リーディングを
楽しんでください。