音感がいい人って、うらやましい。私は子どもの頃からの音痴なので上達したいと思っていた。
声楽の方に、「私音痴なんです」と白状すると、「音痴って、本当はないんですよ」と言ってくれた。
ただ単に音を再現するリズムがちょっとずれているだけ、
というのだ。
「音程よりもリズムを取るように、歌っていると次第に音程も安定し上達します。」
心強いお言葉、ありがとございました。
少し安心したが、家族には不評なので家では歌えない。会社でももちろん、できない。
結局どこでも歌えないので、上達しない。
英語に関して言うと、抑揚の効いた話し方のできる人は、英語上達がいい。
私は 抑揚のない、全然言葉としてはつまんない地域で育った。
だから、スピーキングのイントネーションは日本語も英会話もよくない。平べったい。
よく「いつも冷静にしゃべるよね」といわれた。
アメリカ人にとっては、抑揚のないスピーキングが冷静に聞こえるのかもしれないが、
あんまりいいことではないかも。
イントネーションをまねることができる人は、当然、言葉に対する能力が高い。
なので、物まねの上手な人は、語学上達、スピーキングの上達も上手。
私の友人(日本人)は、同じ英語でも、アメリカ人、オーストラリア人、
なんと、アメリカの黒人、のレベルまでスピーキングを使い分けることができる。
アメリカ人の前でスピーキング披露しても、みんな大うけだから、ホンモノだ。
彼いわく、とにかく真似ること。
「俺は英会話はたいしてできなかったけど、音感は結構自信があった。」
(彼がカラオケで歌うと、お店からおごりのウイスキーが飲める。
客を楽しませたからと、お店からのささやかな差し入れ。)
真似るときに、コツがあるそうだ。
それは、「この人の声は ここが特徴的」というここを、
ことさら強調して真似すること。
そうすると、次第にその人のイントネーションや発声に近づく。
私の英語スピーキングは平坦だが、真似ることで英語がとても上達した方法がひとつある。
それは、映画の俳優を真似ること。
感情移入までして、本当にまねる。
その声をテープ(当時はカセットテープでした)に録音して、似ているかどうかをチェック。
(自分でチェックするしかない。人に聞かせるには恥ずかしいから。)
で、チェックしたものに修正を加えて、、、これを繰り返すと、かなり似てくる。
セリフを覚えるどころか、こういった場面で使える表現というレベルまでインプットできる。
これが、英語、スピーキング向上にはかなり役立った。
さらにリスニングは完璧に近づく。
とっさの場面でも、たくさんのセリフをアタマが自然につなげてスピーキングできる感覚を実感した。
同じ会話の中でも、強調したところなど、意識的に抑揚やテンポを変えて話す方法が身についた。
などなど、その恩恵は大きかった。
よく、スピーキングができないんです。という人がいるけど、できないのは、
インプットがないのと、アウトプットの予行練習をしていないから。
いきなり壇上にたって、「では、3分間スピーチして下さい」といわれても話せないのと同じように、
いきなり英語でスピーキングしてください、といわれても話せないのは当たり前。
ためしに映画を使って、自分が役者だと思ってセリフをしゃべってみると、思わぬ発見がある。
スピーキング力を高めたい場合はぜひお試し下さい。