ちなみに、かつてのサッカーの中田選手も、
自分で納得しないことは、いくらコーチから言われても全くやらないそうだ。
ところが、自分で十分理解し、納得した練習メニューは、いまの5分がここの筋力強化に役立っている、という
目的意識がはっきりしているそうだ。
だから、現地リーグの有名選手でさえ、コーチが見ていないときは手抜きする練習も、中田は一生懸命やる。
結果が自分に跳ね返ってくるのを知っているから、きっと一生懸命できるんでしょうね。
では、初級者は量といいましたが、ではいったい何を?
とにかく、聴く、読むのインプットがまず最初。
10年間英語やったけど、英語ができるようにならなかった、というのは、10年間英語をやってないから。
本当は、時間になおしたら、本当にトイレの時間よりも短い。
なので、とにかくたくさんインプット。
これを3ヶ月くらい続けると、助力のついた重い飛行機でも空中にフワっと浮かぶように、
あなたの英語力も、フワっと浮かぶ。
そうしたら、あとは、軌道にそって、上昇気流に乗っていけばいい。
ここからは、あとはそんなに大変ではない。
大変というのは、つらい、という意味で、ある程度英語ができるようになってくると、
つらい、というのはなくなって、むしろ楽しい。
それは、英語がいろんなメディアを通じて入ってくるので、娯楽性が高くなるからだ。
映画、小説、新聞、何でもいいが、楽しみながら英語に接するレベルになれば、
そこからさらに飛躍できる。
そこで、冒頭に上げた「セリフを借用して 自分の英語表現の幅を拡げていく!」の登場。
英語が自分のアタマにかなりの量がインプットされていると、映画で使っている英語表現が
違和感なく、自分の中に浸透してくる。
「フレイジャー」より
You get exactly waht you want,
and you’re still not happy.
Frasier, life is not hard.
You make it hard.
You don’t just let things happen and enjoy it.
You gotta analyze everything to death.
望みどおりのものが手に入ったのに、
それでもハッピーじゃない。
フィレイジャー、人生はそんな難しいもんじゃあない。
お前が難しくしてるんだ。
お前は、起こったことをそのまま楽しまないんだ。
何でもかんでも分析しようとする。
こんな英語から、
You make it hard. というカンタンな表現から
You don’t just let things happen and enjoy it.にある、let の英語的使い方まで
自分の中にしまっておける。
こういったインプットを繰り返していくと、たとえば小説を読んでいると、
Let it pass. やり過ごす、なんていう表現も、「ああ、let をうまく英語的に使うとカッコイイな」
という余裕で、読んでいけるようになる。
いろんな相乗効果が生まれてきて、英語力はさらに上がっていく。
最初の一歩、まずこれを踏み出すこと。