英語の語順、発音、イントネーション

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英語を話す。これは私たち日本人にとって大きな壁です。
まず英語と日本語の障壁。
言語学の分類において、日本語と英語はほぼ対極に
あるといってもいいほどかけ離れています。

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語順、発音、イントネーション。

どれをとっても日本語を応用できない。

これが英語に近い言語を話す人たちとの大きな違いとなります。
先日スウェーデンの方と講演会で話をする機会がありました。
彼いわく、
「スウェーデンでは英語圏のテレビプログラムが、
吹き替えなしで四六時中放映されている。
子どもの頃からそれに慣れ親しんでいたから英語は自然に覚えた。」とのこと。

自然に覚えることが可能なのは英語とスウェーデン語が
言語的に近いからでしょう。

日本人は英語を自然に覚えられない

もし、同じ環境を日本でやったとしても、英語を自然に
テレビから覚えるというのは難しいに違いありません。

能動的に話すということについては、特に難しく感じる人も
多いのではないかと思います。

というのも、日本の英語教育はどうしても受け身的学習が中心だからです。
話すことですら、目の前のテキストを読み上げる(音読)を話す練習と
しているくらいですから。

本来話すというのは、全くゼロの状態から自分で何かを表現することです。
(書くことも同じくゼロから書き上げることです。)

「おはようございます」とか
「来月の需給については今のところ予定通りでよいと思います。」とか
「今日はぜひ新しい取引先にこの商品を使ってもらおう」とか
「帰りにちょっと飲みに行かない」などなど、
すべての言葉は、お手本を読み上げるのではなく、自分の考えを
言語化したものです。

つまり、話すことに関しては、

自分の考えや感情 => 日本語化する

というのが日頃私達がやっていることです。

これを、

自分の考えや感情 => 英語化する

というのが、英語で話すということです。

「今日起きてからの行動を教えてください。」と
言われれば、それを日本語で話すことができます。

 

英語で今日したことを言ってみる。

 

「えっ? 今日起きてからのことですか?
そうですねえ、、、
今日は6時くらいにおきました。まだ眠かったのですが、
今日は仕事にいつもより15分早くいけなくてはいけなかったので
イヤイヤですが起きました。まずキッチンにいってお湯を沸かして・・・」

日本語でなら、いくらでも話せると思います。
では、今日本語で話したことを英語で話してみたらどうでしょうか?
これは、英語を話す力をつける最も効果的な方法の一つです。

「昨日見たテレビドラマのあらすじ」
「アイフォーンがほしい」
「昨晩の夕食のメニューについて」
「先週読み終えた本の感想」
「新しい支社長についての印象」
「新しい家を買おうと思っていることについて」

など、

あなたが自分の言葉で日本語で考えたり話したりすることを
英語でするのが本当の話す練習になります。

いきなり英語で話すことが難しいと感じる人は、次のような方法も
効果的です。

日本語 書く =>話す =>英語 書く =>話す

 

「昨日見たテレビドラマのあらすじ」について、まず日本語で書いてみる。
次に、書いた内容は見ずに、日本語で話してみる。

母語の日本語であっても、まず始めに書くことで、頭の整理ができ、
その後話すときも、話す内容が明瞭になります。

次に、それを英語で書いてみる。

何も見ずにいきなり英語で書けるならばそれがベストです。
しかし、日本語で何を書いたかを実ながら英語にしてもかまいません。

英語で書き上げたら、今度は英語で話してみます。
このとき、英語で書いた内容は見ずに、英語で話してください。

何度かこの方法で練習したら、次のようなバリエーションも試してください。

日本語で話す=>英語で話す

日本語で書く=>英語で話す=>英語で書く=>もう一度英語で話す

英語をたくさん書き、話すことを目的にするので、
できるだけたくさんのことを書いたり話したりしてください。
時間はいくらかかってもかまいません。

なぜ、英語で話したり書いたりする前に、同じことを日本語でするかというと
話したいこと、書きたいことを 明確にするためです。

英語上級者でも、一生懸命新聞を読んだり、本を読んだり、
CNNニュースを聞き取ったりと 受け身の勉強はしますが、
なかなか自分の言葉で話す練習はしません。
それが話せない、書けない理由です。

なぜしないかと言うと、億劫だからです。
ゼロから話すというのは、受け身の学校授業に慣れている私たちに
とっては非常に億劫なのです。

しかし、今回紹介した方法は、まず日本語で言ってしまうので、
その億劫さが軽減できます。
日本語でなら、日常的なことは少なくともスラスラと話したり書いたりできます。
それをきっかけにして、英語に展開していけばよいので、とっつきやすく、
いきなり英語で話し始めるよりも、数段上のレベルの英語を話せることに
気づくと思います。

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