前号の続きです。
ところが、英語は 基本は ズン チャ チャで、
ズンが大きく チャは小さくなります。
英語はどうにかしてこのリズムを守ろうとします。
ズン チャ チャ を守ろうとする。
ところが、場合によっては、それでは単語数が多すぎて間に合わない場合もでてくる。
例を見てみます。
I played tennis.
I should have played tennis.
I am going to play tennis.
この3つ、当然文の長さが違うので、発音するのは、
文が長いものが一番時間がかかると思いますね。
日本語は、語と語の間隔が均等だから、この発想をします。
しかし、英語は違います。この3つは同じリズムになると考えます。
先ほどの例は、
I played tennis.
I should have played tennis.
I am going to play tennis.
となり、、最後のtennis を読み終えるまでの時間は同じです。
どうやって、それを可能にするのか? 早口ことば?
みんなが漫才のように早口でしゃべれるわけではありません。
このリズムを守るためにおこなわれるのが、音の弱化や連結(リエゾン)です。
音の弱化というのは、本来発音されるべき音が極めて弱い音で発音されることです。
英語には次のような音の変化があります。
同化 Assimilation
短縮 Contraction
脱落 Deletion
消失 Elision
連結 Juncture
弱化 Reduction
それぞれ読んだとおりですが、日本人が苦手とするのは、弱化と連結(リエゾン)です。
I am going to だとリズムが取れなくなる、その場合に、
I’m gonna としてしまいます。
An apple a day というところを、「アナプル アデイ」となります。連結
Tell me about it. は 「テルミィバウティ」 アが消えてバウ 消失
このように英語の音はドンドンと変わります。つまり、
日本語の場合 文字と発音は常に一定
英語の場合 文字と発音に一体性なし
ということになります。
これが、日本人が英語リスニングを大の苦手にしている理由です。
初めに音だけを頼りにCNNニュースを聞いたら全然わからなかった。
ところが原稿を読んでみると、ほとんどが知っている単語。
どうして聞き取れないのか?
その理由が、英語音声と文字の不一致にあるのです。
理論を知って、実際の英語を聴いて上達させる。
スポーツと全く同じです。
理論=>数をこなす=>失敗し繰り返す=上達