テレビドラマ「フレンズ」を見ていて面白い場面があったのでご紹介したい。
6人ほどいる主人公グループの中に、レイチェルという女性がいる。
彼女が、ロスの5歳くらいの男の子(ベン)を1時間ほどベビーシッターすることに
なった。
その中で、レイチェルは自分が子供時代に姉妹をからかった遊びをいくつかベンに教
えるのだが、その中に、
レイチェル”We’d repeat everything the other said.”
つまり、姉妹が何か言うと、そのまま繰り返す。
後日ベンはレイチェルが何か言うごとにそれを繰り返して、レイチェルは閉口する。
レイチェル”Remember all that stuff I taught you yesterday?”
ベン ”Remember all that stuff I taught you yesterday?”
レイチェル “Don’t do that.”
ベン “Don’t do that.”
レイチェル “Seriously your dad doesn’t like pranks.”
ベン “Seriously your dad doesn’t like pranks.”
レイチェル “Oh, danm it.”
ベン “Oh, danm it.”
レイチェル “Oh, crap.”
ベン “Oh, crap.”
damnはもとより下品な言葉で、そんな言葉をリピートしてほしくない。
けれどもベンは面白がってドンドンリピートして、レイチェルはどつぼにはまってい く。
相手が話す言葉をそのまま繰り返して話すのは、子供がよくする「意地悪」だが、英
語習得ではシャドイングとして結構使われている。
ナマの英語をそのままシャドイングするのは、やはりちょっと難しいので私の講座で
は3種類の方法を段階的に用意しているが、それでも自信のある方は、ぜひこの「フ
レンズ」などでシャドイングしてみると英語力は抜群につく。
注意してほしいのは、シャドイングは非常に集中するので、上限は30分くらい。
できれば15分くらいの細切れの時間を使うと効果がある。
シャドイングで期待できる効果は、
1 リスニングが明瞭になる 2 即答能力がつく 3 口がなめらかになるのでスピーキングに直結する
だが、とくにリスニングに関しては、聴き取りにくい音を自分で真似してみるため
に、聞き取りがより詳細に深くなっていく。
だから、上級者でも、時間があればシャドイングで英語力をキープする人は多い。
すべてのせりふをシャドイングしようとすると、追いつかないから、いくつかのフ
レーズにしぼって行なう。
また、DVDは必須。DVDでせりふごと、または自分でリピートできる長さごとにDVDを
一時停止しておこなうと効率的だ。
短い時間でできるので、自信のある方は、ぜひ試してみてください!