英語脳といっても
アタマを英語脳にする、というと、何か日本語脳と
別のようなものがあるような気がしますね。
最も生まれたときからバイリンガルである人は、脳における2言語の活動領域が同じらしいです。
後から第2言語を身につけると、母語とはずれた
ところの脳部分が活動するという報告もあるらしいので、
一概に、英語脳なんておかしいとは言えないのかもしれません。
でも例えばイタリア語が母語の人が英語脳なんて
言わないと思います。
なぜこんなに日本人が英語脳という言葉に敏感かというと、
英語と日本語の距離が、すごーく開きがあるからだと思います。
私たち日本人が英語に苦手なのは
それは、私達がバカだからではなく、
たまたま英語が、日本語とかなり違う文構造を持っているからだと
思います。(もちろん、音もですね。)
そこで、ずばり英語脳とは何か?
それは、「何が」「どうする」です。
英語はこの、何が(主語) どうする(動詞)を
まず言い切ってしまいたい言語です。
英語圏の人からすると、文の最後まで聞かないと
イエスなのかノーなのかすらわからない日本語の構造は
まどろっこしいに違いありません。
ママ、昨日買ったチョコ食べたいよ~。
英語では、
ママ、僕は食べたい とまず言い切ってしまいます。
[Mom, I want to eat the chocolate bar]
その後に、「昨日買った」という情報をくっつけるのです。
昨日買った I bought yesterday.
だから、次のように日本語を話していると、
次第に英語の語順が身につきますよ。
ママ、僕は 食べたい チョコレートを 僕が 買った 昨日
これに英語を当て込んでいくと、
ママ、僕は 食べたい チョコレートを 僕が 買った 昨日
Mom, I want to eat the chocolate bar I bought yesterday.
この語順を身につけるのが、英語の関門だと思います。