海外出張をすると、時差で夜中に目がパッチリ、何もすることが
無いときはテレビをつけることになります。
何か面白いものは・・・ おっ、久しぶりに ”A river runs through it”を
やってる。
若かりし頃のブラッドピット。非常に心に響くいい映画ですが、
英語も秀逸!!!
もし、この映画を10回くらい見て、セリフを覚えてしまったら、
それだけで、かなり得した気分になれる。
東京に戻り、書庫から取り出し、早速再視聴。
何度見てもいい映画。
ブラッドピットの一家で、彼の兄、ノーマンが主人公という設定ですが、
そのノーマンが、全編を通じて、
人生を回顧するときのナレーションが素晴らしい英語の連発です。
たとえば、
Only then will you understand what happened and why.
「そのとき、はじめて何が起こったのか、なぜ起こったのかわかるだろう」
こんな 高校の教科書に出てくるような!、ビシッとした英語がいろんな場面で
でてきます。
牧師の父はフライフィッシングが大好きで、
“In the afternoon we would walk with him while he unwound between services.”
「午後、僕ら兄弟は父さんと一緒に散歩をした、父さんの礼拝の仕事の合間に。」
unwound は unwind の過去形ですね。
海外出張で時差ぼけのときなんかは、
Wine helps me unwind. ワインを飲むとくつろぐ。
And if Paul and I listened very carefully all of our lives,
we might hear those words.
「もしポールと私がとても注意深く聞いていたら、
そんな神の言葉が聞こえたかもしれない。」
“And that only by picking up God’s rhythms were we able to
regain power and beauty.”
「そして神のリズムを読み取ることによってのみ、力と美を
得ることができる。」
牧師であるお父さんは、
“He taught nothing but reading and writing.”
「読み書きだけしか教えなかった」
nothing but ~ 高校英語でやりますね、覚えてますか。
学校英語も、「はい、それでは例文はこの映画から」、
なんて映画を見せながらやってくれたら、もっと本腰を入れて
身についたかも。
もちろん、生きのいいセリフも聞けるからこの映画はバランスがいい。
借りたボートを転覆させて壊してしまった2人、夜明けに家に
帰り、おかんむりの父親が
“Well, you will work off every cent of its value.”
「働いてボート代を返すしかないな。」
work off 借金を働いて返す
ダートマス大学に進学し、久しぶりに故郷モンタナへ
戻った兄。弟と連れ立ってフライフィッシングに行くが、
思うようにキャスティングできない。
それを見て弟が、
“You’re just rusty, that’s all.”
ちょっとなまっているだけだよ。
何でも 能力は使わないと、
My English is rusty. なんてことに!!
We are picking your brother up too much lately.
「君の弟を最近よくムショに留置してるんだよ。」
英語を習得していく上で、この表現方法のバランスは非常に重要になってくる。
形式ばった学校英語のような表現は、もちろん必要。
ビジネスやあまりまだ親しくない場、それから公のスピーチをするときに、
渋谷を徘徊している女子高生のような言い回ししかできないと恥をかく。
そして、若干くだけた英語も知っておかないと(自分から話す必要はない)、
会話についていけないこともあるし、第一こういった映画を見ていて、
楽しめない。
かなり気心が知れてきたら、
You are kidding とか、 Get out of here. などと言ってもいいけど、
まずは、 That is amazing. 位にとどめておこうなどと、
くだけた英語 <-> かしこまった英語 のレベル別使い分けが
できるようになるとGOOD.