今回は、学校英語だけでなく、ちょっとした会話ができる英語力について。
サミットなどで各国首脳同士が集まっているときになにやら小声で話をして笑っている2人。
こういったシーンの当事者に日本の首相はなれなかった。
なぜならば、英語ができないからだ。
公の場での話と、どうしても公にできない場での話がある。
結構公にできない話に重要な内容も多く、やっぱりこういった
話題にもついていけるに越したことは無い。
特にビジネスで英語を使う人は、ぜひくらだないジョーク話にもついていける英語力が欲しい。
日本人にとって、実は勉強で身につけた英語よりも、夜の飲み屋で
交わされる英語のほうが、難しい。
そういった英語を聞きなれていないからだ。
英検1級、TOEIC満点という人でも、
映画の英語がわかる人は
本当に少ない。それは、勉強英語と、一般に話されている英語との
差についていけないからだ。
解決法はあるのか。
独学やある程度ナマ英語での練習をして、あとは映画を効果的に見る。
(もちろん、会話の多いペーパーバックや小説を音声録音したものもGood)。
意外な表現が身について面白い。
先日、ある方から、腹持ちがいいって日本語でいうけど、英語では?
と聞かれた。
そんなヒントが映画やテレビドラマには満載。
全米で大ヒットとなったお茶の間ドラマ「となりのサインフェルド」にもそんな場面がある。
ちょっと常軌をいっした凶暴な知り合いがカフェの前で待ち伏せしている。
カフェの中にいるジェリーは、たまたま食事のため入店した警官に頼む。
ジェリー”There’s a guy outside, and hi’s a nutjob, and he’s waiting to beat me up.”
「表にちょっとイカれたヤツがいて、表で僕のことを待ち伏せしてぶちのめそうとしてるんです。」
“If you could just walk me outside and wait till I get into a cab.”
「僕が表に出てタクシーに乗るまで、ちょっと見守ってくれませんか?」
快く引き受けた警官は、
“Just all right, but let me get a muffin.”
「いいけど、ちょっとマフィン食べるから待ってくれ。」
安心して自分の席に戻るジェリー。
とこrが、警官はメニューを見始めた。
ジェリーは警官の席に行って、
“What, you’re are ordering food now”
「ちょっと、何か食事を頼むつもりですか?」
警官 ”Yeah. I decided to get a sandwich.”
ジェリー ”What happened to the muffin.”
「マフィンは??」
警官 ”I got a little hungry.”
「腹が減ったんだよ。」
ジェリー “All of a sudden you get hungry?”
警官 ”Yeah. You got a problem with that?”
「ああ、なんか問題ある?」
ジェリー “No, enjoy your lunch.”
いやみっぽく「いいえ、どうぞランチを楽しんで」
そして、
“You know, a muffin can be very filling.”
「知ってます? マフィンは腹持ちいいんですよ。」
大学入試やTOEICでも
“a muffin can be very filling.”
は出題されないかも知れないけど、very filling はよく使う。
今手元にある英英辞典 オックスフォード現代英英辞典にも
filling に making your stomach feel full という意味で
“this cake is very filling”が載っている。
(オックスフォード現代英英辞典は英語学習者には最も使いやすい辞書のひとつ)
30分程度のコメディでも、たくさんの生きた英語が入っているからとても楽しく英語を習得できる。
もし、あなたが学校英語だけじゃなくて、もっと砕けた、映画でも使えるような英語も
習得したいと考えるなら、お勧め。