友人の薦められて「カリスマ体育教師の常勝教育」(原田隆史著 日経BP 1400円)という本を読んだ。
荒れに荒れている大阪の公立中学校の「普通の生徒」を、13回も陸上で日本一に導い
た体育教師の、「どうしたら目標を達成することができるか」について説いた本だ
が、読んでいて常勝の秘訣と言うのは、勉強も陸上も変わらない同じ共通のポイント
があると確信した。
私は仕事やプライベートのバランスを考えて予定を組むようにしているが、海外との
やり取りが頻繁にあるものを取り入れるようにしている。
これはプライベートにしろ仕事にしろ欠かさずにおこなっている。
海外と情報交換することでできるだけ自分の能力をアップデートしておきたいし、ま
たそれがひとつの活力というか私のエネルギー源にもなっているからだ。
これは、私があらゆる面で不完全だから、できるだけ完全を目指してもがいているた
めだけれど、こうすることで実は私自身は非常に楽しい張り合いの毎日を送ってい
る。
英語の上達についても同じことがいえて、私は今でも英語を読むときは、次のことを
心がけている。
英語の原書を手に取ると、全ページを10分割程度にする。
1分割した内容は、一気に読む。
読むのにかかった時間を大まかに計算する。
読んだ内容を、1枚程度のメモ用紙に英語要約する。
小説なんかリラックスして読む場合は、このような読み方をしないが、3冊に1冊程
度の割合で、このような方法で読書をする。
そうすると、確実に変わっていくことがある。それは、
*読むのが楽しくなる。
*張り合いができる。
*向上心が持続する
である。
こういった方法は、ともすると苦痛ではないかと感じる方もいるが、むしろ楽しく なってくる。
これは、やってみないとわからないが、先ほどの本によると人間は、「向上すること
に意欲を燃やす」そうなのである。
自己流に解釈すると、意欲を燃やしている間は、苦痛ではなく楽しみ(ワクワクした
気持ち)になるのではないかと思う。
この本の著者は、デールカーネギーやナポレオンヒルといった成功者哲学書や成功し
た人物が書いた本を読み漁ったそうだが、成功者には次の2つの共通点があるとい
う。それは、
1 強い勝利意識
2 高い目標設定
だそうだ。
人間は目標以上のものにはなれない。一度設定した目標が低い設定であれば、それ以上にはなれない。
古今東西、これは事実だと思う。
だったら、せっかくだから高い目標を設定したほうが、いいに決まっている。
「ノーベル賞をとる」「ホノルルフルマラソン完走」「ハーバード大学総長と英語で の交渉力」
どれも、りっぱな目標だ。
あとは、その目標を達成するために、どれだけ具体的なステップを作っていけるか
だ。
私の場合は、読書を楽しみながら、小さなステップを設定している。
こうすることで、「頑張る」=>苦しい から 「頑張る」=>張り合いがあってワ
クワクするに大きく転換していくことができる。
英語習得には、私はこの「頑張る」=>張り合いがあってワクワクする
に、かなう方法はないと思う。
少なくとも私の経験から今までの受講生で「英語を習得していくのがワクワクしてい
る」というにおいをぷんぷんさせている人が、はやり最も伸びていると思う。
講座を提供するステップも、それにあわせている。
「歯を食いしばって耐える」よりも「チャレンジと捉えた高く伸びようとする」。
この気持ちがあると、英語の習得は好循環(上昇スパイラル)に入る。
英語の習得は楽しい=>楽しいからドンドンやる=>やると結果が出る=>英語習得
は張り合いがある
こうした上昇スパイラルが描ければ、もう大丈夫。
その延長線上に、英語の習得が日常生活の一部になってくると、毎日できるだけ工夫
をして英語を吸収してそこから発信していくようになる。
こうなると、好循環で英語が楽しく、そして英語力がドンドン磨かれていく。