短期間で英語を話せるようになるには、次の方法でできます。
1) 日本語を英語順に配列しなおす。
2) 英語に通訳
3) 同じ型を使った英語をクリエイト
まず、簡単な例から
1) 日本語を英語順に配列しなおす。
[私は 一冊の本を持っています。]
これを英語の順、ネイティブと同じ発想に直すと次のようになります。
=> [私は 持っています 一冊の本を]
2) 英語に通訳
=> 私は 持っています 一冊の本を
これを英語にします。簡単ですね。
英語 I have a book.
3) 同じ型を使った英語をクリエイト
I have a book.に似た表現を自分で使いまわすことができるようにするには、
英語を創る、クリエイトすることが最上の方法です。
I have a book.
自分で英語を創ってみると、
=> You have a book.
He has a book.
Does she have a book?
Tom doesn’t have a book. などは簡単に作れます。
これを少し拡張してみます。自分で何かもう少し表現を加えてみてください。
たとえば、[本]に[分厚い本]とか[革表紙の本]または、[本を手に持っている]など
自分で英語をクリエイトするのです。
I have a thick book.
I have a lether-bound book.
I have a book in my hand.
I have a lether-bound book in my hand.
では、もう少し難しい英語でトライしてみましょう。
(といっても会話レベルです。)
[私はこのプロジェクトを今週の金曜までに仕上げなくちゃいけない。]
英語の順番に日本語を並べ替えます。できますか?
これができると、英語の発想順に言葉を英訳していけばいいので、
口頭でも英語がでてくるようになります。
(英語順日本語)
1) [私は しなくちゃいけない 仕上げることを このプロジェクトを 今週の金曜までに]
では、今度はこの英語順日本語を、そのまま英訳します。
[私は しなくちゃいけない 仕上げることを このプロジェクトを 今週の金曜までに]
2) I have to finish this project by this Friday.
つなげれば、英語が出来上がり。
I have to finish this project by this Friday.
いきなり英語で話そうと思ってもなかなかできません。
特に長い内容のことを言おうとするとしどろもどろになってしまいます。
しかし、すこし長めの文章も、[英語順日本語]からアプローチすれば簡単です。
では、今度は、自分で英語を作る方法です。
先ほど作った次の英語を土台にして、自分で表現を変えたり
付加えたりして、いじりまわして遊びます。
[土台の英語] I have to finish this project by this Friday.
このクリエイト作業が、本物の英語力を養います。
3) 次のような英語を自分でクリエイトできますか?
a. You have to finish your homework by this Saturday.
b. I don’t know how to repair this bike.
c. I can’t finish this job by the end of this week.
d. I was told to finish this project by the end of this week.
cとdを組み合わせて
I was told to finish this project by the end of this week but I can’t do that.
このように、ネイティブの発想に近づくためにまず流暢に操れる日本語を英語の順番に変えてしまう。
そして、英語に通訳する。この練習を繰り返すだけで、英語は話せるようになります。
さらに、自分で英語をクリエイトする練習も付加えると、ドンドン自分で英語をクリエイトすることができます。
これらすべての作業を早くこなすこと、それが話すことです。
早くこなすには、つまり話すレベルでこれらの作業をこなすにはどうしたらよいか?
自動化です。
いちいち一語ずつ考えていたのでは話すスピードに追いつくことはできません。
自動化とは、考えずに、そのフレーズが口からでてくることです。
では、どうしたら自動化できるか?
暗誦です。
自動化のための最善の方法は暗誦することです。
ネイティブは、先ほど作った文を口頭で言うのに、2秒程度しか時間をかけません。
ネイティブが2秒で話す英語
=> I was told to finish this project by the end of this week but I can’t do that.
2秒の間に、「受動態を使って、そして過去だから was told で・・・」などと考えるヒマはありません。
私たちが日本語を話すときに、一つ一つの言葉に意識は向けず自動化しているのと同様
英語ネイティブも、英語を話すときは一語一語は自動化しています。
そのスピードで対処できるということは、すでに頭にそのフレーズがかたまりとして蓄積されているということです。
英語ネイティブでない私たちは、自動化できるくらいそのフレーズがスラスラ口から出てくるためには暗誦が最も有効です。
「~はわからないよ。」 = “I don’t know ~”
これが自動化できていると、
“I don’t know ~”までは、考えずに口からでてきます。
さらに、「~の方法がわからない」まで自動化でてきいると、
“I don’t know how to ~”まで自動的に話すことができます。
また、 同じフレーズを用いて「~についてはよくわからない」が自動化できていると、
“I don’t know much about ~”まで考えずに話せることになります。
I don’t know how I can finish this project. のうち、
I don’t know how までは、自動的ですから
意識は、その後に置けばいいのです。
さらに、I can ~ なども自動化されていれば・・・
と、ドンドン自動化されている箇所が増えていくことで
[意識して話さなくてはいけない単語が15語中2語だけ]という状態になります。
「クルマには詳しくないんだよね」は、意識は[クルマ]だけです。
“I don’t know much about ~”は自動化できているからです。
そうすると、クルマ=cars とだけ意識して
“I don’t know much about cars.” といえてしまうことになります。
ネイティブや英語を話せる人が英語を話すときは、一つ一つを注意深く言葉を選んで話しているのではありません。
自動化して話しているのです。
しかし、いきなり暗誦だけしても、理解せず頭ごなしに覚えることになるので消化不良になります。
そのまえに、先に紹介した3つのステップできちっと理解して英語に直していく。
それができるようになると、暗誦もすんなりできます。
ちゃんと理解して暗誦しているからです。
日本語から英語へ通訳する=>自分で英語をクリエイトする=>暗誦する
これを繰り返していくことで、日本語を話すのと同じ感覚で英語も話せるようになります。
私たちが日本語を自由に操っているのは、意識せずに言葉が口から出てくるからです。
英語を話すときも日本語と同じ方法を使いましょう。
いままで紹介した方法、3つのステップ + 暗誦 を繰り返せば、
英語は意識せずとも、自動化でき 口から出てくるようになります。