英語ネイティブは英語の習得法は教えられない
英語ネイティブはかつて貴重な存在?でしたが、
今は誰にでも手の届く?存在となりました。
日本に在住するアメリカ人、イギリス人などが
増え、また英会話学校花盛り、さらにインターネットを
介してネイティブと遊んだりもできるようになったので、
便利と言えば本当に便利です。
最近読者の方々から、英会話学校に通っているが、、、
という質問をいただくことがあったので、皆さんにお答えする
意味で、この原稿を書きました。
(すみませんが、一通ごとにはご返事できないので。)
まず、英語ネイティブの強みは、その知識と運用能力です。
「これは英語ではどういうのか?」
「この表現は、どういう場合に使えばいいのか?」などは、
ネイティブ(もちろん、ちゃんと教養のあるネイティブを前提にしています)
に聞くとよいでしょう。
ネイティブ最大の武器です。
たとえば、小説を読んでいて、
“Could have been him that did it.”
(やったのは、ヤツかもしれない。)
という文が気になったとすると、それをネイティブにぶつけて、
「どうして、主語が抜けているの? どういった状況で使うといいのか?」
という疑問に対する説明をしてもらう。
もちろん、英語で説明してもらいましょう。英語力アップになります。
このような疑問に対する説明、そしてもう一つは、話し相手 です。
自分で話したいことをどんどんネイティブに話していく。
そしてネイティブにおかしな点があったら直してもらう。
こういった活用法は有効ですし、面白いと思います。
しかし、ネイティブは、英語の身につけ方を教えることはできません。
なぜなら、ネイティブ自身が外国語を身につけた経験がないからです。
ちなみに、英語圏でも外国語を学校で必修としているケースが
ほとんどです。
さらに英語圏の人々は、外国語習得が大の苦手です。
最近では、イギリス人が、国際機関の職員になれず、
英国の危機といわれています。
国際機関では、2ヶ国語以上使えることを必須としているところが
多いからです。
国連や世銀での発言力が弱まれば、やはり国力にもつながるでしょう。
アメリカ人しかりです。
中学から仏語、スペイン語などを必修として学びますが、
身につく生徒はほとんどいない、そのため、世界一の
外国語下手と言われてしまいます。
つまり、彼らのほとんどは、自然に身につけた「英語」以外
語学を身につけていない、外国語習得能力・意欲は
ゼロに近いといってもいいのではないかと思います。
ですから、「どうやって」言葉を習得するべきかということを
教えることはできません。
(もちろん、日本語を身につけたアメリカ人や、
独学でフランス語を身につけたイギリス人などは、
語学習得能力があります。)
英語を教えてもらう際に、英語ネイティブの活用法には注意が必要となります。
あくまで、会話のパートナー、疑問を解消する手段として
使うといいと思います。
ですから、英会話学校では、プログラムを作ってもらわずに、
「自分で話題を選び会話をする」
「わからない英語表現などをとことん説明してもらう」
という使い方がいいのではないかと思います。
英会話学校に通っていない、というあなたにも、
英語ネイティブを利用する手がありますよ。
Yahoo Answers というサイトがあります。
ここにあなたの疑問を投稿するのです。
日本の「教えてGoo]と同じ仕組み。
そうすると、英語ネイティブがたくさん答えてくれます。
私は、もっぱら英語を使う頻度を増やすために、Yahoo Answers を利用してます。
Windows 対応のセキュリティソフトのことから
愛犬の歯肉炎のことまで。
いやあ、便利になりました。