英語は英語のまま理解して、さらにアウトプットするときも
英語のまま。
これが 英語が使えるか使えないかの一番の境目だと
思います。
残念ながら、日本で英語教育を受けてきた私たちは、
英語を日本語に訳してはじめて点数がもらえるという方法に
慣れ親しんできたので、
英文でも必ず和訳を探してしまいます。
いきなり英語を英語のまま、というのは難しいと思いますが、
以前ご紹介した、子供用辞書を使って、英単語から始めると、
ボキャブラリーが増えていくだけでなく、英語を英語のまま
捉えていくきっかけになっていきます。
あなたは英単語を覚える時に、多分、
clutter (動詞) [場所を]~で散らかす、いっぱいにする
と覚えていたと思います。
残念ながら、こういって覚えた単語は、文章の中で出会っても
リスニングで聞いても、すぐには意味が理解できません。
なぜなら、
clutter => 日本語の [場所を]~で散らかす =>文章に当て込み
日本語で文章を理解 => 理解
というステップをとるため、瞬間的に理解することが要求される
リスニングでは、理解したときには、会話は100メートルも先に
行っている、ということになってしまいます。
瞬間的に理解するには、
clutter = 机の上が書類でごった返しになっているイメージ
が必要です。
clutter とは、そういった 「モノが一杯詰まっている」というイメージ
と「(だから)乱雑に見える」というイメージが合わさったものです。
では、そういったイメージをどうやって植えつけるか?
それが、英英辞典です。
clutter = to fill up a place and make it messy
これが、Scholastic Children’s Dictionary の説明です。
つまり、 clutter という単語の意味は、
モノが一杯詰まっていて(fill up a place)、
乱雑に見える(make it messy)わけです。
これを覚えるときは、次のように覚えます。
to fill up a place and make it messy
I don’t want all these files [cl ing] up my desk.
Many books [cl ed] his desk.
こういった例文は、今読んでいる小説や新聞などの
文をそのまま使うと記憶に残りやすいです。
特に小説だと、ストーリーが頭に入っているので、
単語定着の効果バツグンです。
で、このカードは、
意味が、[to fill up a place and make it messy]で
cl で始まる単語。
そして、例文に入れて、ぴたっと意味がはまる単語です。
こうやって、clutter を頭に定着させていきます。
英語だけで覚える。
そうすると、clutterってなんて意味? という時に、
乱雑なイメージ、本が机の上にたくさん、乱雑に
散らばっているイメージが瞬間に浮かぶ、
それが、clutter ということになります。
単語=イメージ となるのです。
実は私たちは日本語だって、イメージで理解しているはずです。
「難解」ということばも、「大変そうで難しそうで、イヤ~な」イメージ
ではないでしょうか?
「明快」は、「あかるくはっきり、ズバッ」とわかる前向きなイメージで
はないでしょうか?
英語も同じことです。
clutter => [場所を]~で散らかす という日本語に落とし込むと
いつまで経っても、単語が覚えられません。
元々、clutter という言葉と、日本語の[場所を]~で散らかす には、
何の関連性もありません。
関連のないものを、無理やり暗記するんだから、覚えられるはずは
ありません。
10や20ならまだしも、英検準1級レベルで8千程度の単語数です。
8千も、こんな方法で覚えるなんて、機械じゃあるまいし・・・
また、想像できると思いますが、この英単語=>日本語の意味では、
英語力もつきません。
ぜひ、独自の [英英カード]を作って、英語のまま理解する
きっかけを作ってください。