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語学を実践で伸ばす環境 インターアクションと語学漬け

いつも舌を巻くのは、外国人力士の流暢な日本語。

どうしてこんなに上手なんだろうか?

日本語は、難しいはず?なんだけど、それを軽々とこなす力士たち。

モンゴル、東欧、出身地を問わない。

早稲田大学助教授の宮崎里司は、その秘密を取材し、

「外国人力士はなぜ日本語がうまいのか」

 

にまとめた。

上達の秘訣のエッセンスは、

実体験(インターアクション)

日本語漬け

の2つにあるようだ。

相撲部屋で稽古をするだけでない。力士たちは昇進するまでは、
日本人力士たちと同じように下働きもする。おかみさんにいわれて
メモどおりに買い物をする。後援会の人たちとスケジュールの調整をする。
兄弟子にいわれたことをきちんとこなす。

CDを聞いて英語を勉強という 自分と語学との距離がない。

そこにすべてどっぷりと浸かる。
実体験と日本語漬けが上達の秘訣のようだ。

同じくどっぷりと英語に浸かった経験を持つのが、
子供の頃海外生活を経験した帰国子女たち。

力士たちと同じように英語を身につけていく。
教師による管理がなく、自然習得に近い。

学習者との大きな違いは、力士や帰国子女は言葉が流暢に
出てくること、発音がネイティブとほぼ同じレベルであることだ。

力士や帰国子女のようなどっぷり浸かることが語学習得に
効果があるようだ、というのでカナダでは、この方法で
フランス語を習得するクラスがある。イマージョン教育と
言われているが、英語が母語の生徒たちに、フランス語で授業をおこなう。

フランス語を教えるというよりも、理科もフランス語で教え、体育もフランス語で教える。

 

イマージョン(どっぷり浸かる)ことを経験することで、
語学を習得させようというもの。

母語ほどには伸びないという研究結果もあるが、
おおむね日常会話をこなすこと、教養レベルの読み書きの達成度は、
かなり高いという報告が多い。インプット(聴くこと)に関しては、
ネイティブとほぼ同レベルの達成が可能。

日本でも、いくつかの学校でイマージョン教育が始まっているが、
報告例では、日本語(国語)力も相応以上の発育を示しながら、
英語力はかなり高いレベルまで到達しているという報告がある。

かなり有効なようだ。

では、このイマージョンを自分で導入することができるか?

 

まず、頭に浮かぶのが、
「じゃあ、英語をずっと流しっぱなしにすればいい」という発想。

しかし、残念ながらこれはあまり効果が無いようだ。

その理由として、人は、言語として処理する場合と、
それ以外の音(雑音)として処理する場合では、脳が働く部分が違うから。
言語として捉える場合は、聴覚野と左脳にあるウェルニッケ野の
活動が活発になる。ところが、自分の知らない言語を聞かせると、
聴覚野の活動は活発になるが、ウェルニッケ野の活動はみられない。

つまり、知らない言語を流しっぱなしにしても、「ことば」ではなく
「雑音」としてしか処理されない。

では、相撲取りはどうやって日本語を雑音から言葉へ転換できたのか?

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