「日本人は聞き取りを軽視してるから英語ができない!」

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ブログで 英語を聞き取る能力を養わないと、英語を話すことはできない
という内容を書きましたら、またどっさりご質問をいただいたので
もう少し掘り下げてご説明しましょう。

「ネイティブとカフェで談笑したり、ビジネスでネイティブ相手に交渉する自分の姿」

 

あなたのアタマの中には、このようなカッコいいイメージが
あるのでしょう。

英語を上達させる上で、相手とのコミュニケーションを取るのは、必要
なことですし、最終的にはこの段階までいかないと英語を自由に操ると
は、言えません。

しかし、ここまで言っておきながら、私はあえてあなたに「聞き取り中心の
英語上達法」をまず身につけなさい、と強調します。
(Reading も実は非常に重要ですが、ここでは聞き取りを説明します。)

「聞き取り」がほぼカンペキにできていないと「話すこと」は
できないけれども、その逆はありえないからです。

あなたは日本語で自分の知らない単語を話すことができますか?

 

私は娘が幼稚園で覚えてきた「オッハー」という言葉の意味が
最初理解できませんでした。
でも、電車に乗っていて、高校生が電車で出会う友達同士で「おっはー」と
いっているのを見かけた瞬間、「ああ、これは挨拶するときの表現だな」と
初めて理解することができたのです。

こういった流行語はアメリカでも若い人を中心に盛んに作られては消えていきます。

 

もし、私がこの「オッハー」を知らないで、いきなり知り合いに向かって
「オッハー」と話しかけることはありません。

 

私はその言葉の意味を知って初めて

「オッハー」と言うのです。

あなたが、英語を聞いてもなんにもわからない状態で、いきなり英語をしゃべること
はできないのです。そんなことは「ありえない」のです。

英語を聞き取って聞き取って、また聞き取って、それであなたの頭の中にはたくさんの 表現や、こんなときにはこういうんだというフレーズや、イントネーションがどっさり
インプットされていくのです。

 

どっさりインプットされていく英語の中

 

には、あなたが 意識しないでインプットされている、発音の抑揚や語尾の変化やさまざまなモノが含ま れています。

 

こういう風にたくさんインプットされているものの中から、だんだんと
あなたは自分で言葉を使い始めることができるようになるのです。
私の娘が「おっはー」という表現を使い始めるのと同じように。

あなたが実際に表現できる量は、実際にあなたのアタマにインプットされている英語の ごく一部です。すべてを表現できる人はいません。
聞けばわかるけど、自分から表現することはできないフレーズや単語は山のようにあります。

 

聞いてわかる量を100とすると、自分で表現できる量は1か2くらいでしょう。

これは日本語でも同じでしょう。読めば大体意味は取れる漢字でも自分から言葉や
文章で表現できることができないものはたくさんあると思います。

むかしカラテキッドという映画がありましたが、その中で主人公の子供にカラテを教える役をしていた俳優が助演男優賞を受賞しました。

 

彼はアメリカ育ちの日系人なのですが、

あるとき日本のテレビ番組に出演してました。出演したのはお笑い番組で、ギャクの時には彼も一緒に笑うので、「日本語わかるんですか?」と司会者が聞くと、彼は「聞けばわかるけど話すことはできない」と英語で返答していました。

私が外資系コンサルティング会社に勤めていたときに、

日本語がかなり堪能な米国人が いましたが、仕事上の込み入った話や顧客との交渉になると、聞くときは日本語でかまわないのですが、話すときは英語で話していました。
言葉を選んで話さなければならないときは、やはり自国語の方がいいたいことの細部まで伝えることができるのでしょう。

小学校の頃アメリカに渡った帰国子女の方

 

が、当時の英語の上達の過程を話してくれました。
まず、話はちんぷんかんぷん。
でも、手振り身振りでだんだんと「ははあ、多分こんな事いってるな」とわかる。

 

それから、その多分をたくさんアタマの引き出しにしまっていくイメージ。

それで、数ヶ月経って自分から少し話し始めることができる段階になってから、
この引き出しから、少しづつ、表現を取り出して、ためしに使ってみる。
使った後、相手の反応をみて、その表現の使い方が正しいか微調整する。
この繰り返しで、自分の感覚で言葉の表現や雰囲気を習得していった。

まさしく実践で言葉を習得していくので、辞書を引くのではなく自分の感覚で
言葉を覚えて言ったそうです。
そして、さらに言葉を増やすのに役立ったのが、多量のリスニングと読書。

驚くべきことは、帰国子女の方は約一年程度で現地の同級生と同じ教科書を
使い、ちゃんと学校生活が送れるレベルになること。

多量のリスニングと読書。これが究極の英語上達法です。

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