日本では英語力上達には限界がある? 確かに海外にいたほうが圧倒的に英語力が上達する機会はある。
これは、日常的に英語に触れる機会があるから当然だ。
たとえば、テレビひとつとってもスイッチを入れれば英語が流れてくる。CMだって、
昼メロだって英語だから英語に接する量で考えるとこれは計り知れない。
なので、やはり海外にいる利点は大きい。
しかし日本にいる読者の方もあきらめることは全くない。環境は10年前に比べると激
変した。「英語で済まそうと思えばそれで用が足りてしまう。」東京に住む友人のア
メリカ人の言葉は本当だと思う。
よく聞く話が「忙しくて英語を勉強している時間はない」というもの。
誰にでも等しく1日24時間あるのだから、とは思うが、まあビジネスマンなどは忙し
いのだろう。
でもこの忙しい人たちでも時間の使い方をちょっと変えれば英語を上達させる機会は
グッと増える。
普段の生活にとり入れる方法としてオススメなのが、ニュースを軸にすること。 ニュースはだれでも毎日みる。
朝のNHKニュースから、昼のニュースなどなど。
さらに新聞。新聞もほとんどの人が読むだろう。
これらの情報の吸収をうまく日本語と英語で組合せると英語力上達に非常に効果的 だ。
まず朝のニュースは通常の日本語でみる。
それから出勤の際に駅売りの英字新聞を買う。定期購読すると読めないときに敗北感
が出てくるから最初は一部ごと買ったほうがいい。
日本で発行される英字新聞は、日本国内のニュースにかなりの紙面を割いている。
これがねらい目だ。
朝の日本語ニュースですでに仕入れているネタを軸に、同じトピックの記事を拾い読 みするのだ。
ニュースの概要がアタマに入っているから、英語記事は思いのほか簡単に頭に入って読み進めることができる。理解力が全然違う。
さらに時間のある人は、夜のNHKニュースを英語放送で見る。
これも朝のニュースとダブっている情報が多いので、英語の聞き取りがラクに感じら
れる。
このペースを守っていけば初級者でも 3週間程度でかなり英語力は伸びてくる。
さらに先へ進みたい人は、CNNニュースやBBCニュースの視聴をお勧めする。
ニュースは自分の知っている話題を中心にみるようにすればいい。
そのほうが長続きする。
こういった方法をとり入れていくと、メディアの選択も確実に変わってくる。
半年後には、朝のNHKニュース、駅売り英字新聞、CNNニュース、などとなり、日本語の新聞は不要
になる。
さらに余力のある人は、
日本語版ニューズウイーク=>英語版ニューズウイーク など雑誌系に手を出しても
よい。
雑誌の英語は新聞よりも時間をかけて書かれているだけに、格調高く英語を自分で書
くときの参考にもなる。
さらにテレビもディスカバリーチャネル、映画など趣味で楽しむものを英語に変えて
いくと、生活の3割程度は英語でこなしていけるようになる。
上級になると、日本語のニュース、新聞からは情報を仕入れずに、もっぱら英語中心
の情報吸収が習慣化できる。
講座の受講生で英語のペーパーバックのほうが翻訳された単行本より安い、と積極的
に英語を読みつづけている人もいるが、これも生活の一部に英語での情報吸収を上手
にとり入れた方法だ。
いまは、工夫次第で日本でも英語の習得が気軽にできるようになった。
あなたにあった方法で、この夏の3週間ほどを、楽しみながら英語上達に励んでみた
らどうでしょう?