英語オンチを生み出しているのは英語教育のせいか?

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私たちは中学校に入学すると、誰でも英語を数学や理科と同じよ
うに「勉強」していくのですが、これがそもそも英語を学問とし
て勉強していかなくてはいけないことの出発点で、

 

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英語オンチを多数生み出している大きな原因でしょう。

 

数学は、中学校になると証明問題や、新しい理論の展開など、そ
れほど数学好きでなくてもなかなか面白くなっていくようですが、

その基礎は小学校の算数にあるそうです。

この小学校時代に、あまり面白くも無い九九の暗記や2桁の掛け算、
小数点のつけ方などを、半ば強制的に覚えておくことで、算数の
ルールを身につけ、それがあるからこそ、中学校の数学が面白く
なっていくそうです。

同じように、教育を上から考える人は、英語にも基礎的な学力が
必要だということで、中学校の文法中心主義、単語暗記がすべて
のような英語がまかり通ってしまうのです。

ある雑誌に、小学校での英語教育について文部科学省の方法に反論す
る記事を学校の理事長が書いているものがありました。

 

英語の勉強には読み書きが必須

であり、それを勉強しないで、
「会話」だけ重視する文部科学省のやり方には反論する、という内容
でした。
私は、文部科学省のやり方も、「読み書き」に特化したやり方も、い
づれも日本人の英語力向上いは、結びつかないだろうなと思って
います。

このメルマガで何度も書いていますが、何百年も前から、日本人
は、外国語を日本語に置き換える作業を行なってきました。

 

 

そしてこれを語学力と呼んできたのです。

これが、いまでも続いていて、英検でも大学受験でも、必ず日本
語に訳せとか日本語と同じ意味の英単語はどれだ、とかいう質問
が大半を占めます。
このような日本語に直していく「読み書き」では、日本人の英語
は上達しない、ということは、何十年もかけて皆が自分で納得し
ている事実です。

では、かといって小学校でいきなりガイジンの先生を連れてきて、
歌を歌いましょう、なんて始めても、その場限りで終わってしま
う。それに面白くもなんともなくなってしまうでしょう。

語学に一番良いのは、その言葉が使われている国で生活すること
です。生活といっても語学留学みたいな「お客さん」としてその
国にいくのではなく、現地の人と同じレベルで仕事をして、同じ
生活環境で交わる、こうすれば語学はおのずと上達します。

ガイジン相撲取りが日本語が上手なのは、日本語を生活、稽古で
使っているからです。通訳なんかいないから、自分で覚えていく
しかない。

それに引き換え、プロ野球の選手はお付の通訳がいつもいるから、
日本語はぜんぜん上達しない。何年も日本で生活してるのに、い
つまでたっても日本語がヘタな「お客さん」なのです。

じゃあ、あなたが英語を上達させるには、アメリカなりイギリス
なり行って、現地で仕事をしないと無理なのでしょうか? もし、
そのような機会があれば是非お勧めしますが、大半の人はそのよ
うな機会には恵まれないでしょう。

次号へ続く

 

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