かなり前だが面白い新聞記事を読んだのでご紹介。
ピーターデール氏が日経新聞に書いたコラム「Nipponビジネス戦記」に次のようなくだりがある。
「私は1960年に京都で生まれ、その後、神戸に移り、14歳まですごした。その間、英語による教育を受け、日本語は友達やテレビ、ラジオなどで主に耳で覚えた。」
つまり、日本にはいたが、インターナショナルスクールなどの学校に通い、日本語での環境はほとんど揃っていない。日本語に接するのは、テレビ、ラジオ、友達、というレベルだ。
これって、日本にいて、英語のテレビ、ラジオ、友達 に接していれば英語が伸びるっていうのと、同じなんじゃないか?
そう、ためしにやってみてもらうとわかるけれど、毎日3時間英語の時間を作って1週間続けてみると、その違いがはっきりわかる。
朝起きて、英語のニュースをつけて、英字新聞を読み、会社の昼休みにインターネットで英語放送を聴き、通勤電車でカンタンに読める程度のペーパーバックを読み、帰宅してから映画を見る。
これを繰り返していると、わかるわからないは別として、夢で英語がでてくる。
(夢をよく見るひとは特にそう。)
なんか英語が出てきて、自分も英語で答えている。
実際には「私は英語はダメなんで、そんなことはありえない」と思っても 夢では不可能が可能になっちゃうからね。
だから「英語にどっぷりと浸かってみる」とわかるけれど、ホントに英語が常に聴こえてくるようになってくる。
まあ、おんなじ音楽を何度も聴いてると、ふと頭の中におんなじ曲が勝手に鳴り出しちゃうのと同じ原理なんだと思うけど。
そこからもう一歩進めてみると、英語をじゃあ、もうちょっと本腰いれてやってみようか、としてみるといい循環が起こってくるでしょう。
さて先ほどのピーターデール氏、
「その後米国に移ったのだが、あるきっかけで「マサチューセッツ州から、日本訪米団の通訳の依頼が舞い込んだのだが、困ったことに彼らの日本語がよくわからなかった。
私の日本語レベルが14歳で止まっていたからだ。」
というやっぱ日本語できるといっても中学レベルのことしかわからないんじゃね、といわれ、発奮し
「日本語を勉強し直し、自ら日本人専門の旅行会社をアメリカで作った」
というからなかなか前向きだ。