-最も効率的 効果的な方法は?
単語力強化と多読と精読の関係!
単語力を増やせば英語力も伸びる。
さらに、読む力を伸ばすと、単語力も伸びるし、
リスニング力も、また英語を書く力も伸びる。
単語だけを、単語帳を使って覚えるよりも、
脳のクセをよく知って、できるだけ遭遇する機会を
増やすようにしたほうがいい。
これは、前にも書いたが、「プライミング」という記憶を
呼び戻す仕組みをうまく利用する。
英語学習で、この仕組みをうまく利用するには、
*同じ文章を何度か読んでその単語を記憶に保管する
*その単語が、別の文章やリスニングで遭遇するように
仕向けて、記憶を強化する
という2つの方法が効果的。
これは 精読 と多読にあたる。
今までの学校英語での英文和訳の反動からか、最近は
多読が人気。
けれども、多読をしても、その内容のうち、もし20%くらいが
わからずに、それをほったらかしにして、次の読み物にドンドン
進んでいくと、そのわからない20%は、そのまま残る。
この20%は、英語圏で生活している人ならば、いろんな場面での
インプットがあるから、ドンドン消化されて、結局わかるようになるけれど、
日本人の場合、英語があくまで外国語のため、20%は消化されないまま
残る可能性がある。
リーディングに限って言うと、精読と多読をぜひ、あわせてこなして欲しい。
全体の80%はわかる文章をドンドン多読していく。
これは、80%でわかっている文章から、語彙のいろんな意味合い
(一つの語彙でも複数の意味が派生してくる)がわかってくるし、
英語の語感を養うのに非常に効果的。
それと同時に わからなかった20%を調べてみる。
基本的には、単語がわからない場合が多いだろうから単語を調べる。
調べたら、ほったらかしにしてもいいし、気になる人は、次の日に
もう一度復習してもいい。
このわからなかった20%がわかるレベルに持ち上がるのは、その語彙に
10回程度遭遇してからになる。
なので、調べたものは、1回で覚える必要は無く、その後10回くらい
遭遇して、やっと「ああ、この単語ね」という感じでわかってくる。
これを繰り返す。
そうすると、80%くらいの理解力が90%くらいになってくる。
そうなったら、もう少しレベルの高い文章にも挑戦。
そこでまた理解力が70%だったり、80%だったりする。
この繰り返しをしていくと、語彙もドンドン増えてくる。
まず3千語をクリアする。
これは、簡単にクリアできるが、これをクリアすると、
英英辞典が本格的に使えるようになる。
<英英辞典のお勧め>
オックスフォード現代英英辞典
英英辞典を使うと、単語を調べるたびに、
*意味を英語で読む(読解)
*類語もわかる(語彙強化)
*用例で使い方もわかる(スピーキング、ライティング強化)
と、よいところ尽くしになるからだ。
英英を引いても意味がイマイチわからない場合は、英和に頼ってももちろんいい。
英英、英和、とカンタンに使えるので、電子辞書も便利。
英英辞典は、「読む」楽しみもあるので、一冊は揃えたいが・・・
電子辞書は、上記のオックスフォード現代英英辞典が入っているものと 英和が
入っているものならば用は足りる。
私が使っているのも、結構シンプルなものなので、比較的値段が安い。
画面が大きいのに軽いので、持ち運びにも便利。
8割程度わかる文章をドンドン読む。
わからない2割を英英辞典で調べて、読む。
この作業を繰り返すだけで、人間の脳みそは、
*わからない単語を2度目に遭遇したときに、保管庫から記憶を取り戻してくれる。
*10回くらい、同じ単語に遭遇すれば、記憶からの取出しがほぼ自由にできるようになる。
ということをやってのけてくれる。
あとは、レベルをドンドン上げていけばいい。
1回目で覚えようとすると、苦しくなる。
1回で覚えられなくて当たり前、でも10回遭遇したらちゃんと覚えていた、
という驚きを、あなたにも実感してほしい。