スピード感ある英語! 「マイノリティリポート」

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スピルバーグ監督の映画「マイノリティリポート」をDVDで鑑賞した。

ストーリーの展開と、主演トムクルーズの英語にスピード感があり、ぜひお勧めした
い作品。

舞台はいまから50年後の2054年。

家の前庭の新聞を取りに言ったHaward Marks は道路の向こう側の公園にいる一人の男に目をやる。
どうもこの男の存在が気になるらしい。

キッチンに戻って、朝食の用意をしている妻に、「どうもあの男は前に見たことがあ るような気がする」と話しかける。

妻は、半分無視するようなかんじで、早く夫を会社に送り出そうと

妻 ”You’re running out of time.”

それを不信に思う夫は、

夫 ”I was thinking maybe I’d play hooky.”

play hooky というのは、「ズル休み」のことで、学校をサボるときなどの表現だ。

夫 ”What do you think?”

妻 ”What about your meeting?”

夫 ”I’ll reschedule.”
“I’ve been working too much anyway.”
“We have luch together.”

と 会社をズル休みして、妻とランチしないかと誘ってみる。

しかし、妻は

妻 ”I would love to.”
“I have an open house at the Ressler place.”

とOpen house (売り物件の家)の仕事がある(たぶん不動産の仕事をしている)といけないことをほのめかす。

ますます、あやしい。

夫 ”I guess that’s why you look so nice.”

仕事があるからそんなに「おめかし」しているのか。

不信に思った夫は、会社に行くフリをして、家のそばで様子をうかがう。
すると、さっきの男が家に入っていて・・・

夫は妻の浮気現場を目撃し、逆上して妻をナイフで・・・

しかし、この犯罪は、妻が刺される数秒前で、未然に防がれる。

それを防ぐのが、トムクルーズの仕事だ。

2054年にはこのトムクルーズの未然に犯罪を予防するシステムが導入されつつあり、

それを導入している地域では犯罪率がゼロ、つまり犯罪が起こらない。

このシステムは、3人の予知能力者の「お告げ」をもとに、作り出される。
3人が見る映像が、未来の殺人などの犯罪を予見していて、トムクルーズは様々な
データを駆使して、その犯罪の起こる場所などを映像を分析していきながら、特定し
犯罪が起こる現場に向かう。

このシステムのおかげで米国犯罪率は格段に下がり、よりよき社会が形成されてい る、ところがそのシステムにも欠陥があり・・・というふうに話しは展開していくの だが、素晴らしいのは、その随所に、今の私たちの生活と何ら変わらない人間的な感情をうまく表現しているところだ。

だから、全く予知できないずっと先の未来SFという感じではく、今の延長に世の中の
技術が進んでいくとこうなるだろうなあ、というような近未来が描かれている。

車も進化して自動操縦になっているのだが、しっかり「レクサス」ブランドになって
いたり、現在の進行形であることをうかがわせる演出がそこここにある。

先程の事件では、

You’re are under arrest for the future murder of Mrs. Marks…

the future murder だから 将来起こりうる殺人 で逮捕する。
つまり、殺人は未然に防がれていく。

Positive for Haward Marks.
ハワードマークに間違いない

と目を機械で照らしてデータベースで照合して本人確認する。

このへんは、スピルバーグが語っている「未来には 個人のプライバシーなどはなく
なってしまう」と言うコメントを反映しているようなシーンだ。

さて、この完璧に見えるシステムも、欠陥がある。それが「マイノリティリポート」
と結びつく。
ストーリーは以外な方向に展開していくが、英語もそれにあわせていろんな場面で楽
しい。

play hooky のような普段使われる英語もふんだんに出てくるので、1回だけでな
く、ストーリーを楽しんだ後は英語に標準を当てても楽しめる傑作。

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