映画の英語を聞き取るには

この記事は約5分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
  1. 大人は子供と違って、英語を上達させていく上で、ひとつの障害があります。 それは、知識があるためそれに頼り、推測することを拒んでしまうことです。
    1. あなたは英語を読むことには、それほど苦痛を感じないかもしれません。 中には、ニューズウイークやタイムなどの英文雑誌を読みこなす人も いるでしょう。
      1. 理由は大きく2つあります。
        1. では、英語をやみくもに聞けば向上するのか? これが大きな間違いです。ほとんどの英語教材や英会話学校が、 「このテープを聞くだけで、英語がペラペラになる」と宣伝しますが、ホントなら 日本人は英語ペラペラ人間であふれ返っているでしょう。
  2. それは、「英語の音は生き物のように変化している」ことを認識し、その変化する 音を推測する力を養うことで、リスニングは向上するということです。
  3. あなたを含めてほとんどの人が、 「ヒズ トラック ヒット ア ディア ラスト ナイト」と聞こえてこないと 聞き取れないのです。
    1. これはなかなか日本語には無い現象で、そのために、日本人はこれに戸惑ってしま います。
      1. なのに、自分の英語力は初歩または初級としている方が、半分以上を占めます。
        1. 先ほどの “His truck hit a deer last night.” が 「ヒズラッケディア、ラスナイ」とだけしか聞こえないことを理解することで、英語の 聞き取りの前提条件を与える。

大人は子供と違って、英語を上達させていく上で、ひとつの障害があります。 それは、知識があるためそれに頼り、推測することを拒んでしまうことです。

さらに日本で学習した人には文法をなまじっかかじっているため、その理論が
素直にネイティブ英語を聞き取ろうとする能力の邪魔をします。

あなたは英語を読むことには、それほど苦痛を感じないかもしれません。 中には、ニューズウイークやタイムなどの英文雑誌を読みこなす人も いるでしょう。

でも、話がリスニングになると、なかなか思うようにいかないのが現状です。
これは、あなただけでなく、多くの日本人が直面していることです。

理由は大きく2つあります。

ひとつは、今までのリスニングの時間が短いこと。
リーディングや文法の勉強時間に比較して、リスニング、しかもナマの英語を
聞いている時間が短いため、リスニング力がなかなかつかないことです。
サンフランシスコの現地の人に混じって仕事をしているシステムエンジニアの
日本人女性は、英語を目的とした渡米ではありませんでしたが、在米5年で
英語ネイティブと支障なく仕事をこなしています。あたりまえかも知れませんが、
仕事を通して英語を話さざるを得ない環境に放り込まれるから、英語での生活
をしなくてはならなくなるからです。

日本で日本語を勉強している留学生よりも、相撲部屋にいる相撲取りの方が
日本語はペラペラなのと同じです。曙にしろ小錦にしろ、相撲という閉ざさ
れた100%日本語の環境の中で、日本語を道具として本業の相撲に取り組んだ
結果、日本語ペラペラというオマケがついてきたのです。

あなたは、日本でほぼ日本語中心の環境で生活しているため、英語に触れる
機会が少ないでしょう。でも、リスニングの場数をできるだけ踏まなければ
その上達は遅々としてしまうのは当然です。

では、英語をやみくもに聞けば向上するのか? これが大きな間違いです。ほとんどの英語教材や英会話学校が、 「このテープを聞くだけで、英語がペラペラになる」と宣伝しますが、ホントなら 日本人は英語ペラペラ人間であふれ返っているでしょう。

上達するには、もうひとつ、ほとんど指摘されていませんが、とても重要な理由があ
ります。
この問題がある限り、私はいくら英語をたくさん聞いても英語がそのまま
聞こえてくることはないし、英語上達も難しいと考えています。

それは、「英語の音は生き物のように変化している」ことを認識し、その変化する 音を推測する力を養うことで、リスニングは向上するということです。

もし、英語の音が文章で書かれているとおりに聞こえて、それが理解できるならば、
あなたはほとんどの映画を字幕なしで楽しむことができるでしょう。

次の文章は、映画「ユーガットメール」からの抜粋です。

大型書店を経営するトム・ハンクスに同僚が話しかけているところです。

“His truck hit a deer last night.”

日本語にするまでもなく、カンタンな文章ですね。

ところが、これをリスニングすると、なかなか聞き取れない。

なぜか?

あなたを含めてほとんどの人が、 「ヒズ トラック ヒット ア ディア ラスト ナイト」と聞こえてこないと 聞き取れないのです。

でも、実際には、こんなふうには、聞こえてこない。なぜなら、こんなふうには
発音していないからです!

実際には、「ヒズラッケディア、ラスナイ」とだけしか聞こえない。
特に言葉の最後のtは、聞き取れないのです。ワードの最後のtや冠詞のaはほとんど
聞き取れない。なぜならば、ほとんど発音しないからです。
(まったく発音しないのではありません。しゃべっている側の気持ちとしては発音
しています。)

これはなかなか日本語には無い現象で、そのために、日本人はこれに戸惑ってしま います。

この、単語と単語のつなぎ目に生じる発音の変化を捉えることができないと、リスニ
ング
の力はなかなかつかない。リスニングができないということは、その次の段階にも
進むことができないから英語はいつまでたっても上達しない、ということになりま
す。

私のメルマガをお読みいただいた方で、アンケートにお答えくださった方の回答をみ
ると、半分の方が英会話学校に通った経験があり、30%の方が英語通信教育を受講したことがあると、応えています。

なのに、自分の英語力は初歩または初級としている方が、半分以上を占めます。

これは、何度いろいろな英語教材を繰り返しても、英語学校に通っても、このリスニ
ングで超えなければいけないツボを経験していないため、初級英語レベルから一向に上達することができないのです。

また、英語はアタマから語順どおりにすべて聞き取れることは難しいと考えてく
ださい。
普通は、語順どおり順番にみていきましょう、と勉強するでしょうが、実践で語順ど
おりすべて理解していくのは至難の業です。実際には、飛び飛びに聞こえるところ、わか
らないところ、と耳に入ってくるはずです。

そのため、リスニング向上のコツも、聞こえやすいところと聞こえにくいところが
あって、聞こえやすいところの個所をどんどん増やしていくことで、虫食い状態になっている聞こえにくいところをだんだん少なくしていく。

こうすることで聞こえないところを「推測」する力もついてくるのです。

先ほどの “His truck hit a deer last night.” が 「ヒズラッケディア、ラスナイ」とだけしか聞こえないことを理解することで、英語の 聞き取りの前提条件を与える。

それをもとにもう一度リスニングしてみると、はっきりと聞き取
りやすくなっていく。これを繰り返すのです。

これを繰り返しおこなうことで、リスニング力は確実にアップします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました