瞬間理解が使える英語を鍛える

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単語レベルでなく連語レベル、文レベルだから英語が聞ける!

日本語のニュースを聞いている時に、私達は、無意識に
音よりも先回りして話を聞いている。

たとえば、

「次は、地球温暖化についての話題です。ノーベル平和賞を・・・した
アルゴア米国元副大統領は、米国で・・・かれた世界平和活動会議に
・・・し、いかに地球が・・・に瀕しているかを訴えました。」

ここで、・・・の部分が雑音などで聞き取れなかったとしても、大体
補うのに困ることはない。「受賞」「参加」「危機」などだろう。

どうして、これができるかというと、

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私達は何度も日本語に接することで言葉と言葉のネットワークを自然に身につけているからだ。

 

英語にもこういったネットワークがあって、たとえば、coffee と聞けば、
そのネットワークに引っかかる語が、無意識的に頭の中に浮上して
くる。

たとえば、 milk, cup,hot, strong, drink, sip, などだ。

だから、コーヒーと結びつく語は、かなり限られていて、殆どが
その範囲で話される。だから、とびとびに話を聞いたって、自分の頭に
ある言葉がそれを補ってくれる。

これは、簡単な日常会話だけにとどまらずに、英字新聞の記事や
TIMEなどの雑誌、小説、大統領の演説、なんでもこのネットワークが
当てはまる。

たとえば、今手元にある Voiceof Americaのニュースには、次のようなネットワーク(連語)がすぐに見つかる。

 

reserve the right
military force
defend its interests
take steps to
protect the dignity

英語になれていない人は、単語単位 reserve 次に the right 次に
・・・
と英語を読み取ったり聞き取ったりする。

しかし、これだと記憶容量がいくらあっても足りなくなる。

英語ができる人は、reserve the
right が一つのくくりになる。
もっと流暢な人は、reserve the
right to use military force が一つのくくりになる。

一つのくくりとは、瞬間的に理解できるくくりのこと。

たとえば、オバマの次の発言。

 

“We cannot have two administrations running foreign policy
at the same time.
We simply can’t do it. And so as a consequence,
what am I doing is I am being briefed consistently,
my national security team is fully up to speed on it.
But the situation of domestic policy making and
foreign policy making are two different things.”

オバマは20秒でこれを話している。
1分換算だと、1分174語のスピードで平均的なネイティブの話すスピード。

なので、20秒でこれを理解しないと、リスニングは追いつかない。

そして、これを20秒で理解するには、

We cannot have を一つのくくり
two administrations を一つのくくり
running foreign policy を一つのくくり

というように、一つのくくりを 「一つの言葉」の
ように瞬間的に理解しないと間に合わない。
このくくり方をすると、15個くらいのくくりになるので、
一つのくくりに、1秒くらいの時間をあてがうことができる。
これでかろうじて理解が可能となる。

CNNニュースでは、もっとスピードが速いので、
一つのくくりをもっと大きくする、そして一つのくくりを
理解する時間を一秒以内にすることが肝心になる。

これは、リーディングについても同じ。

日本語でも同じことが言える。

日本語で、

A 親  譲りの 無鉄砲で、  子供の  時から  損ばかり  している。
B 親譲りの無鉄砲で、  子供の時から   損ばかりしている。
C 親譲りの無鉄砲で、子供の時から損ばかりしている。

Aの人は一つのくくりが小さい。
Cの人は一つのくくりが大きい。
当然読むスピードが違ってくる。

もし、この文章を丸暗記するとなると、
Aの人は、一度に入る量が少ないから7つのかたまりで覚えなくてはならない。
それに比べ、Cの人は2つの大きなかたまりで覚えればいい。

テレビなどにでてくる記憶力チャンピョンなどは、このかたまりを
大きくとって、それを別の小さな記号へ関連づける。
そして、小さな記号をひも解いていって、覚えたことを復唱するそうだ。
A4ぎっしりに書いた文章も数十秒で覚えられる。(すごい!!)

(こういったコツがあるので記憶力ではなくて、記憶術が本当のところらしい。)

英語でも、この記憶術的な力を使ったほうが効率がいい。

英語を覚える際も、reserve を一単語として覚えずに、
reserve the right で覚えてしまえば、英語のネットワークが
活動しだし、その後の英語学習に役立ってくる。

しかし、この瞬間的に理解する能力を、日本の英語教育は
あんまり重要視してこなかった。

瞬間的に理解できなければ、上のオバマのコメントも当然
理解することは難しくなる。

もし、オバマの英文をみて、ゆっくり読んで理解できる、

でも、オバマの話すスピードでは理解できない、という人が
いたら、ぜひ、瞬間理解力をアップする能力を鍛えることをおすすめする。

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