英語は概念で話す

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さて、いきなりですが、今日はいい天気ですね。
今の気分を英語で話してみてください。

It is a wonderful day.
I feel very good.
I am in a good mood.

このような英語の回答をいただきました。

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では、次はどうでしょうか?

目の前においしそうな料理がどっさりお皿にのっています。

この状況を英語で伝えてください。

ん?? 目の前に、、、、( ̄0 ̄)゛

目の前に=> before my eyes?

おいしそうな料理 => delicious cook?

どっさり=> (お手上げ、わからん。)

のっています => のる ride かな?

はい、大体こんな風になってしまいます。

「今日はいい天気」のときは、日本語を直接訳して英語にするんじゃなくて、

英語のまま その気分を英文にできているんですね。

だから、それが表現できる。

なぜなら、その表現を知っているから。

これは、言語学者カミンズが提唱した重要な言語獲得の道
(「共通言語能力」)ですが、
人間の頭の中は、英語だろうが日本語だろうが、その根底の部分は
一つなんですね。多重人格者ではないわけ。
(多重人格者も、まあ一人の人間だけどでね。)

根底で一つだから、その根底の概念を言葉にしている。
ところが、概念を言葉にするはずなのに、みーんな
日本語=>英訳 をしようとしている。

根底の概念なんかお構いなしなわけ、日本人が英語を話すときは。

バイリンガルの子供と話しているとこれがよくわかる。
甥は、日本人とカナダ人の親なので、両言語ともに話す。

それで、時々、カナダのおばあちゃんなんかが、「今なんていったの?」と聞くと、
日本語で話した内容を カナダのおばあちゃんに英語で説明するんですね。

まるでニュースを聞き逃した時に、「ね、今何のニュースだったの?」と
聞かれて答えるのと同じ。
まさか、アナウンサーと一字一句違わないで同じ言葉を繰り返す人はいないですね。
たいてい、自分の言葉で言い直す。
これを、別の言語でするだけ。

日本語=>英語へ直訳なんて、してない。

でも、英語ができないと、一字一句直訳してしまうんですね、ほとんど全員。

このクセをしていると、かなり英語習得に時間がかかってしまいます。

そして、根性が要ります (o^ー^o)。

缶ビールなんかに、英語で何とかかんとかって書いてあるんだけど、
これって、結構笑える英語が多いですね。
きっと、担当者が日本語でキャッチフレーズ作って、それを翻訳者が
英語に一字一句直訳したんだと思うんですが、おっかしい英語が
結構あります。飲みながら読んでみてください。

直訳すると、正しいようだけど、こんな風におっかしい英語に
なっちゃうんですね。
それは、言語構造が日本語と英語では違うから、そうなってしまう。

だから、日本語を英語に直訳しようとすると、非常に窮屈なんです。

では、どうしたら、直訳しないで 「概念」から直接英語を創れるのか?

一番簡単なのは、英語の文章は丸ごと仕込んでしまうんです。
本物の英語を。
後で覚えているかいないかは関係なく、とりあえず丸ごと仕込む。
そうすると、一字一句なんて、当然覚えていないわけです。

たとえば、

If my wife could come up with a better excuse,…
If I could be an artist, …

こういった表現を丸呑みしていると、自然に、 If you could think of … なんて
表現へ拡げていくことができるようになります。

日本語だって話すときに、活字がピカっとアタマに浮かんではきません。

 

英語も同じ。概念から話せば、If I could be with you tonight… なんて
くどき文句もすらっとでてきます。使うかどうかは別にして。
こんなときに、「仮定法」だから、If could 動詞の原型で・・・なんて
やっているばあいじゃないです。

1日10文とか20文くらい仕込んで、忘れてもいいやという気楽なことを
続けていると、あっちの英文とこっちの英文のパーツがつながったり
してきます。
決して脳みそは期待を裏切らないんですね。
意識では覚えていないけど、ちゃんとどこかに仕込んだ英文を
しまっておいてくれる。
1日20文だとすると、年に7300の英文だからね。これはすごいです。
英語の回路だってつながるよ、自然に。

そうすると、
The dishes in front of me were piled with great food.
とか、英語だって口からでてきます、直訳じゃなくて、英語が出てくる。

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